《Kumazaki》現代の飛騨の匠の技と広葉樹が響き合う - Hidakuma Furniture
Kumazaki
飛騨地域には、古くから「飛騨の匠」の技術と精神が根付いています。
本来、「飛騨の匠」という言葉は、宮大工をはじめとした大工職人を指すものでした。しかし現代では、飛騨の家具産業の発展とともに、家具職人を象徴する言葉として使われることも多くなっています。
飛騨の匠のルーツは大工にあります。かつては大工の仕事に明確な境界はなく、建築だけでなく繊細な木工仕事まで担っていたのではないか。そう考えたとき、家具職人の木工の聖地とも言われる飛騨で、「大工がつくる家具」があっても良いのではないか。そんな想いから「Kumazaki」をつくりました。
「Kumazaki」のモチーフとなったのは、FabCafe Hida(旧熊崎邸)に置かれていたベンチです。
Kumazaki 製品情報
- 樹種:ミズメ または ナラ(無垢材)
- 仕上げ:オイル仕上げ
- 設計・製作ディレクション:ヒダクマ
- 製作:こうこう舎
- サイズ(mm):W1510 × D300 × H303
- 重量:ミズメ 約10.8kg、ナラ 約12.8kg
- 納期(目安):約3ヶ月
- 料金:148,500円(税込み)
- 送料:別途送料がかかります。配送地域により料金が異なります。
- 配送方法:飛脚宅配便
- ご注意:
※樹種はミズメまたはナラのいずれかをお選びください。※納期は目安の期間よりも長くなる可能性があります。つきましては納期の目処をメールにてお伝えします。
※ヒダクマでは、構造上問題のない節や木目をそのまま活かして製作しています。無垢材のため、一点ごとに木目や色味、節の表情が異なります。それぞれ異なる木の表情をお楽しみください。
※購入サイト近日公開予定
飛騨の匠
奈良時代、飛騨地方は優れた木工集団を派遣することで、当時の税である庸・調を免除されていました。これが現在にも残る飛騨の匠のルーツとしてあります。本来は飛騨の大工の代名詞であった飛騨の匠という言葉は、現代では家具産業における職人をメインとして用いられるようになり、大工としての飛騨の匠人口は減少しているのが現状です。飛騨古川にも雲と呼ばれる軒先の大工による彫刻が見られ、細かな装飾は当時の職人たちが腕を競った跡と言われています。
現代の飛騨の匠の技
高山清見に工場を構える宮大工の川上舟晴さん(こうこう舎)の工場に積み上げられている榑(くれ)材がある風景は、他の大工さんの工場とは少し変わった雰囲気を醸し出しています。現在も高山陣屋の屋根の葺き替え工事を担当しており、伝統の技を受け継ぐ風景があります。
大工がつくる家具
飛騨の匠のルーツは大工にあり、かつては大工の仕事に境界はなく繊細な仕事もこなしていたのではないかと思った時に、家具職人の木工の聖地と言われる飛騨で大工がつくる家具があっても良いのではないか。そんな想いからこの試みは始まりました。例えば、現代的な木工では面取りは主にルータービットなどでコンマ数mmの精度の加工で仕上げていきますが、今回は川上さんに鉋を2-3回繰り返し通して仕上げる面としました。このように人の繊細さと感覚を頼りに大工の技でつくってもらうことによって家具の職人のつくりとはまた異なる佇まいが家具に宿るのではないかと考えました。
FabCafe Hidaの中庭にあったベンチと雲R
モチーフとしてFabCafe Hidaの中庭に当初から置いてあったベンチを用いました。細かくディテールを見ていくとほとんどが組手加工の嵌合で成り立っていたので、組手だけで成立する仕組みを検討しつつ、細かなRやなどは大工の手道具で作られる形のなりを参考にし、寸法も尺寸に近似する寸法をベースにプロポーションの調整を行いました。
一箇所だけ、雲RというRを加工に入れています。これは元々雲の形状は大工が墨付けで使う筆で書ける形状の組み合わせという話を川上さんから伺い、厳密なRを表現するのではなく大工のニュアンスに任せたRをつくるといいかもしれないと思い依頼することにしました。
Kumazakiの佇まい
完成したKumazakiは、艶のある素材感から一見すると洋の雰囲気を感じますが、組手で作られた佇まいからは和の趣も感じとることのできる独特な仕上がりとなっています。
天板を除き、部材は嵌合だけで組まれているところも特徴で、大工の鉋で仕上げられた天板や面取りと組み合わさり独特の佇まいを感じられます。
飛騨の広葉樹と、現代の飛騨の匠の大工の技が重なった一脚です。






