#イベント&ツアーレポート
Column

「森の端オフィス」オープン記念イベントを開催しました。

Introduction はじめに

2022年08月30日に、「森の端(もりのは)オフィス」のオープン記念イベントを開催しました。森の端オフィスは、森林資源活用と森づくりの連動の推進を目指したヒダクマの新たな拠点です。
午前にオープニングセレモニーと内覧会、午後にオンライン・オンサイトでのトークイベントを実施し、このオフィスの建築に関わった事業者をはじめ地域内外の人々が参加してくれました。

森の端オフィスが開く可能性

午前中のオープニングセレモニーでは、都竹淳也飛騨市長、西野製材所オーナーで飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム会長の西野真徳さんはじめ、ヒダクマでいつもお世話になっている地域の皆さんが約20名が集まりました。建築の設計を担当したツバメアーキテクツの千葉元生さん、チドリスタジオの岡佑亮さん、ヒダクマ会長の林千晶も加わり、オープンを祝いました。

都竹市長は、「ヒダクマの積極的で前向きなチャレンジが、飛騨市・地域にとってのエネルギーとなる。森の端オフィスが愛され、この拠点が素敵なベースキャンプとなることを祈っている」と話してくれました。

森の端オフィスは、飛騨の広葉樹が集まる柳木材の集材所と広葉樹専門の製材をする西野製材所に隣接した場所にあります。飛騨市広葉樹のまちづくりの拠点でもあるこの場所について、西野製材所の西野さんは、「柳木材さん、弊社、ヒダクマと、広葉樹の川上から川下へつなぐ導線がひとつ増えた。地域内外から訪れるたくさんのお客様にここを見てもらいたい」と話しました。

ヒダクマの代表・岩岡からは感謝の気持ちを皆さんに伝えるとともに、「広葉樹に携わる多くの方たちとつくり上げてきたので、みんなの森の端オフィスにしていきたい」と話しました。また、「広葉樹で建築ができることを具体的に示したので、地域の森と人の循環から建築が生まれるモデルを飛騨発で広げていきたい」と力強く語りました。

「東京から来ると飛騨はアクセスしづらいけれど、そのことで建物や暮らしを守っているように思う。このように景観が整っている地域はなかなかない。建物がどうあるべきか、飛騨から学ぶことが多い」と話してくれたのはツバメアーキテクツの千葉さん。広葉樹をつかった森の端オフィスの建築についての説明では、家具の材料として使われる板材を構造材として利用したことや、建物の外観には相場崩しを良しとしない、自然と人との調和を図る飛騨地域ならではの考えに基づき、周囲の風景と合うよう設計を考えたことを紹介しました。

たくさんの皆さんに来てもらって一緒にお祝いできたことが何より嬉しかったです。
皆さんの「よいしょ!」の掛け声で鏡割り。
内覧会の様子。この日はFabCafe Hidaのメンバーがお茶を提供しました。

森の端オフィスが望む未来

午後には、トークイベントをハイブリッド開催。オンライン・オンサイト含む約100名の方が参加してくれました。

第一部に登壇した、都竹市長、西野さん、林のトークでは、森の端オフィスに使われた木は、森で建築家とともに木を選んだこと、その木を製材・乾燥させ、使用したプロセスを中心に話が展開しました。都竹市長からは、このようなプロセスでクリエイターに飛騨で滞在制作してもらい、ビエンナーレやトリエンナーレができないかといったアイデアまで飛び出す、ワクワクするトークになりました。

第二部では、ツバメアーキテクツの千葉さん、チドリスタジオの岡さん、ヒダクマの岩岡が登壇。通常建材には使用されない、広葉樹でつくった建築を解説しました。森に入って木を選ぶところから、設計を進めるなかでの思考について時系列で紹介。未来の使われ方まで考えられた構造材のディテールや、断熱材に用いた端材についてなど、建築や木が好きな方にはたまらない盛りだくさんの内容でした。

最後に、リアルの森の端オフィスと連動して行っているヒダクマの新しいサービスをふたつを紹介しました。

世界中からアクセスできる木本来の姿の3Dデータの集積地「曲がり木センター」の説明を行ったヒダクマ浅岡は、曲がり木データをつかってできる設計・製作の醍醐味や、曲がり木センターの今後の展望を熱く語りました。

続いて、ヒダクマ代表の松本から、森の端オフィスの製作プロセス同様、建築家やデザイナー、企業の方と森に一緒に入り、木の選定から、その後の製作まで、一貫したものづくりを支援する「未来の建築プロジェクト向け特注広葉樹」について紹介しました。

森の端オフィスのオープニングイベントは、楽しく賑やかに、あっという間に終わりました。オンサイト・オンラインで参加してくれた皆さまに、心より感謝を申し上げます。

これからヒダクマは、森の端オフィスを拠点に、可視化されにくい森林資源流通をリアルタイムに捉えることで、流通量の5%しか建築・家具用材にならないとされる広葉樹の95%を価値化することに、林業の専門家や国内外の建築家・デザイナーとともに挑戦していきます。

皆さんも飛騨の森の端オフィスへぜひお越しくださいね。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

【期間限定アーカイブ配信中】「森の端オープニングイベント」

当日のトークイベントのアーカイブ動画を期間限定で配信中です。ぜひご覧ください。
■詳細:
https://hidakuma.com/events/20220830_morinoha_archive/

9/16-25ヒルサイドフォーラムのSDレビュー2022東京展にて、森の端オフィスが展示されます。入選者によるトークイベントも開催。

鹿島出版社が主催するアワード「SDレビュー2022」に、ツバメアーキテクツ+チドリスタジオ+円酒構造設計+ヒダクマによる、広葉樹でつくる建築プロジェクト「森の端(もりのは)オフィス」が入選。9月16日(金)~25日(日)まで、代官山にあるヒルサイドフォーラムで、ドローイング・模型が展示されます。
9月16日(金)17:00-20:00には、入選者によるオンラインパネルディスカッションが開催され、ツバメアーキテクツの千葉元生さん、チドリスタジオの岡佑亮さんとともに、ヒダクマの岩岡が登壇します。Zoomウェビナーにて無料配信されますので、ぜひこの機会にご参加ください。
■ 詳細:
https://hidakuma.com/news/20220915_2791/

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