山ともっと仲良くなるための渋谷熊鹿会議
我々は規格外を愛せるのか
===(以下はFabCafe Tokyoのイベントページより転載)===
食べられることなく捨てられる鹿。建材として扱われない曲がった木。日本の山には、「規格」からはみ出したものたちがたくさん眠っています。それらへまなざしを向けることが、都市と山を結び直し、さらには、人生を豊かにするヒントになるかもしれない。長野の山々と都市を狩猟の罠で繋ぐ「罠ブラザーズ」と、岐阜・飛騨で広葉樹の森から始まるものづくりに挑む「飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)」が、渋谷・FabCafe Tokyoに集合! 五感を使って山の「規格外」を感じながら、山を“消費”しない人と山との関係のつくり方を一緒に探す、ひと晩限りの「渋谷熊鹿会議」を開催します!
こんな方におすすめ
- 山が好き。けれど、自分が山に何ができるか分からない方
- 食べることを通じて、自然や山ともう少し深く関わってみたい方
- ジビエは食べたことがあるが、現場には触れたことがない方
- 飛騨の広葉樹や日本の狩猟文化、地域と都市の繋がりに関心のある方
- サステナブルな暮らしに、「消費」以上の関わり方を探している方
- ご家族や大切な人と、食卓と自然の関係を見直したい方
About the event イベント詳細
翻って現在、第一次産業に従事する人は 約4%。国土の7割を占める中山間地域に住む人は、いまや全人口の1割ほどです。
都市に住む私たちにとって、お肉や野菜はスーパーで買うものになり、山は自然が好きな人がたまに遊びに行くための場所になりました。生活の基盤が都市に偏る一方で、中山間地域では獣害も深刻化しています。温暖化、狩猟者の減少、里山の消滅——様々な要因が絡み合う課題ですが、「人が山から離れたこと」も、その大きな要因の一つです。
暮らしと山が「別の世界」のものになった今、私たちが暮らす都市の側から、もう一度、人と山の繋がりを結び直すことはできるのでしょうか?
ヒントは、“規格外”を愛する感性かもしれない

「自然と関わる」と聞くと、登山やキャンプといったイメージが浮かぶかもしれません。
でも実は、都市から山と関わる方法はもっといろいろあります。その一つが、「山にあるものを食べ、山にあるものを使う」こと。生活の中に、山の恵みを取り入れることも、れっきとした山との関わり方です。
そこで重要になってくるのが「規格外のものに、美しさを見つける感性」。
山には、本来ならば魅力を持ったものや役立つものが、数多くあります。
しかし、それらは画一的な品質で提供できないために世の中に知られていなかったり、流通していなかったり。
こうした、山の中で使われずにいるもの・捨てられてしまうものに目を向けることは、日本の山が抱えている様々な課題に向き合うことにもつながります。
そうすることで、私たちは、豊かな山の恩恵をより長く受け取ることができるかもしれないーー。
本イベントでは、そんな「山の規格外」と向き合う2組のプレイヤーが渋谷に集まります。

田畑や森を荒らす有害鳥獣として駆除される鹿は、長野県内だけでも約3万頭。その7割以上が、畜産の規格とは異なる流通のハードルから、利活用されずに廃棄されています。罠ブラザーズが扱う鹿肉は、本来であれば捨てられていたかもしれない命。それを「美味しくいただく」ことを通じて、都市と狩猟の現場をつなぎ直しています。
飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)
これまであまり市場に流通してこなかった国産広葉樹の「曲がり木」を使った建築や家具づくりをはじめ、日本在来種の香木・クロモジを使ったコーヒーといった、山の資源を人々に届けるためのプロダクトを開発しています。
さらに、山と人との新しい関係のはじまりをつくるためのプログラム「ヒダクマ山観日(さんかんび)」や、山との付き合い方を人間以外の生き物から学ぶ「ツキノワグマにとっての豊かな森を学ぶフィールドワーク」など。山と人との関係を編み直す体験プログラムを数多く行っています。
2社が向き合っている山の資源は、いずれも世の中の「規格」からはみ出したもの。けれど、規格に収まらないからこそ、そこには均質ではない美味しさや美しさが宿っている。その美しさに気づける感性をひらくことが、山ともう一度つながり直すための入口になるかもしれません。
まずは、五感をひらくところから
本イベントでは、実際に五感を使って、山にある「規格外」を感じていただきます。
会の冒頭では、木材流通からこぼれ落ちたさまざまな「木」を体験してもらいながら、罠ブラザーズの鹿肉を味わっていただきます。「規格外」と呼ばれるものの手触りや香り、味わいを、まずは自分の五感で受け取ってください。
感性がひらいた状態で聞くトークは、きっと違って響くはず。山を遠くの「別の世界」としてではなく、自分の感覚とつながった場所として感じ直す、そんな夜になれば幸いです!
Speakers

小川 大暉
土とデジタル Founder Engineer / Hunter
三重県出身。大学在学中にシステム開発に携わり、以降エンジニアとしてのキャリアをスタート。その後 IoTデバイス や Webシステムの開発プロジェクトにおいて、ディレクションやプロジェクトマネジメントを担当し、技術的な知見を活かしながら全体を統括している。
一方で、罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザース」の運営を機に、2022年より狩猟免許を取得。・個人として有害鳥獣の捕獲にも従事。ジビエの地域内活用や、狩猟を通じた人と自然・地域との関係性のあり方を模索している。

橋 香代子
合同会社 土とデジタル 共同代表
東京都出身。Webエンジニアを経て2018年に独立。世界一周で各国の暮らしに触れた経験から、生産と消費をつなぎ直す活動を志す。罠シェアリングサービス「罠ブラザーズ」の立ち上げ・運営を通じて、都市と一次産業の現場をつなぐ仕組みづくりに取り組む。2025年、狩猟免許取得。note著作『生活をサボるな。とインド人に叱られて二年経ってから分かったこと』が「創作大賞2024」入選。

松本 剛
株式会社飛騨の森でクマは踊る 代表取締役COO 松本 剛
環境事業会社勤務を経て、2009年、株式会社トビムシ設立に参画。2015年、「株式会社飛騨の森でクマは踊る」を設立。森と木と人が出会い活かしあう場や機会を整える。「飛騨市・広葉樹のまちづくり」の各種事業も企画、運営。「森のテナント貸し」や「森林バンク制度」など、森と人との関係の再構築を企図した仕組みづくりも行う。

門井 慈子
株式会社飛騨の森でクマは踊る 森を事業部 森のクリエイティブディレクター
東京藝術大学 美術研究科先端芸術表現専攻修了。空間デザイン会社にてイベント装飾や店舗内装の空間デザイン・コミュニケーション設計を複数経験。人と森の関係性という、時間軸の長いコミュニケーションやそこに生じるコミュニティ創り・価値創造に心を惹かれ、2020年「クマが喜んで踊り出すくらい豊かな森」を目指すヒダクマに入社。クマと一緒に踊るのが夢。
Organizers

Timetable
| 18:45 – 19:00 | 開場・受付 |
|---|---|
| 19:00 – 19:15 | オープニング |
| 19:15 – 19:35 | 五感をひらくミニワーク(鹿肉の試食付き) |
| 19:35 – 19:50 | インプットトーク 飛騨の森でクマは踊る |
| 19:50 – 20:05 | インプットトーク 罠ブラザーズ |
| 20:05 – 20:50 | クロストーク |
| 20:50 – 21:15 | Q&A |
| 21:15 – 21:30 | クロージング |
開催情報
| 開催日 | 2026年7月21日 (火) 19:00-21:30(開場・受付 18:45-19:00) |
|---|---|
| 会場 | FabCafe Tokyo(東京都渋谷区道玄坂1-22-7 道玄坂ピア1F) |
| 参加費 | 3,000円(鹿肉試食&1ドリンク付き) |




