小松ウオール名古屋ショールーム「Show Move Hub Nagoya」の多様な働き方を支えるワークテーブル製作
Overview
動くことで生まれる多様な関係性
間仕切の総合メーカー・小松ウオール工業のショールーム兼ライブオフィス「Show Move Hub Nagoya」。 空間のプロデュース・設計はCIC Tokyoでも協働経験のある小堀哲夫建築設計事務所が手がけています。 新設されたエリア「KOMAZOO」では、働く場所が点在し、働き方の多様性や小松ウオール製品を、動物園の“行動展示”のように体感できる空間が計画されています。 ヒダクマは、この「KOMAZOO」における多様なワークスタイルを支えるため、ワークテーブルの設計・製作ディレクションを担当しました。
家具はすべてオーダーメイドで設計・製作されています。18台のテーブルのうち5台には昇降機能を備え、座位・立位どちらの作業にも対応します。天板側面には緩やかなR形状を施し、身体に優しくフィットするだけでなく、テーブルを並べたり壁際に配置した際も電源コンセントを圧迫しないよう配慮しています。天板下にはコード受けや荷物フックを設けており、すべてのテーブルは可動式です。個人作業用のデスクとしてはもちろん、連結させて多様なミーティングスタイルに合わせて柔軟にレイアウトできます。
天板材はミズメやトチ、クリとの組み合わせによる幅はぎを採用。小松ウオールの皆さんが飛騨を訪れ、現地で木材の選定を行いました。天板には小松ウオール工業の頭文字「KW」を象った意匠を広葉樹薄板から切り出し、象嵌加工で仕上げています。さらにプロジェクト途中からはパーティション製作も加わり、小松ウオール工業の技術と飛騨の丸太を組み合わせたユニークな間仕切りも誕生しました。
【関連コンテンツ】
・KOMAZOO スペシャルコンテンツ(動画)
・Show Move Hub Nagoyaのご案内
Project
“動き”と“多様性”を兼ね備えたオーダーメイドのオフィス家具
| What we did | 家具設計 製作ディレクション |
|---|---|
| Credits | 全体プロデュース・空間設計:小堀 哲夫、前島 瑠美、霍口 信也、内海 賢人(小堀哲夫建築設計事務所) 家具設計:小堀 哲夫、前島 瑠美、霍口 信也、内海 賢人(小堀哲夫建築設計事務所) 岩岡 孝太郎・黒田 晃佑・二方 紗耶(ヒダクマ) 製作ディレクション:岩岡 孝太郎・黒田 晃佑・二方 紗耶(ヒダクマ) 製作:ホウコク木工、白鳥林工協業組合、クサカ塗装、内藤工業、ブレーン企画、黒田 晃佑・二方 紗耶(ヒダクマ) 木材材料提供:西野製材所、カネモク、やまかわ製材舎、ウッドワーク飛騨 竣工写真:長谷川 健太 |
| Period | 2024年09月-2025年06月 |
Viewpoint 小堀哲夫建築設計事務所 内海さんの視点
多様な人が思い思いに活動し、ゆるやかにつながり合うオフィスを目指し、人と人との関係を自由に変化させられるワークテーブルを作成しました。
ヒダクマさんからご提案いただいた幅はぎの天板は、4種の木材を組み合わせることで一つひとつのテーブルに個性が生まれ、並ぶたびに新しい景色を生みだしています。
お施主さんと工房で天板を選ぶ体験では、「この組み合わせがいい」「クリ材だけの天板もあっていいのでは」といった会話が生まれ、テーブルだけでなく木材への愛着も深まりました。実際の木を見ながら考えることで、図面を書いているだけでは生まれない発見がありました。
形を超えて人と人のつながりを育むデザインにできたのは、森から素材、制作までを一貫して見つめ、丁寧に関わっていただけるヒダクマさんだからこそだと感じています。























