福田刃物工業による超硬合金と広葉樹が引き立て合う関の「KISEKI:三徳包丁」
Overview
3D加工した木柄は、手に馴染み、目にも楽しい
古くから刃物の町として知られる岐阜県関市。その関で126年に渡り工業用刃物をつくる福田刃物工業が手がける「KISEKI:三徳包丁」の特徴は、この包丁のために開発された超硬合金[KS111]と、1000分の1mmの精度の加工で生まれる切れ味です。柄は手によく馴染む木柄とし、広葉樹の中からミズナラ、ヤマザクラ、ブナを採用。同社が独自に開発した樹脂モールドで刃とジョイントされています。ヒダクマは、樹種ごとに特徴の異なる広葉樹のコーディネーションと木材調達、水洗いなど木にとっては厳しい環境にさらされる木の加工や仕上げといった製作に関するアドバイジングを行いました。木柄は使用者の手に馴染み、目を楽しませ、刃との取り合いは洗練された技術を感じさせます。
Project
What we did | ・製作アドバイジング ・木材コーディネーション |
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Credits | ・クライアント:福田刃物工業株式会社 ・プロダクトデザイン:本田敬(Design Studio CRAC) ・製作アドバイジング:浅岡秀亮(ヒダクマ) ・木材コーディネーション:浅岡秀亮、志田岳弥(ヒダクマ) ・製作:福田刃物工業、ノナカ木工所(木柄用材) ・超硬合金[KS111]開発・生産:日本特殊合金株式会社 ・木材提供:西野製材所 ・写真:田ノ岡宏明 |
Period | 2022年6月~11月 |
Viewpoint 福田刃物工業株式会社 福田さんの視点
KISEKI:ブランドマネージャー
KISEKI:チームのデザイナーさんに紹介されFabCafe Hidaを訪れたとき、ヒダクマさんが目指しているものに強く共感しました。そしてKISEKI:三徳包丁で伝えたい「この包丁は、おいしくて、豊かな人生の入り口です。」という想いを実現するためには、ヒダクマさんの力が必要不可欠だと感じました。
KISEKI:三徳包丁の木柄は、ミズナラ、ヤマザクラ、ブナの3種類の広葉樹から選ぶことができます。天然木のため、使う人の手になじみ、目を楽しませてくれます。
刀身の超硬合金と樹脂、そしてこの天然木の組み合わせは、包丁の新しい形です。