不揃いなほど愛おしい、児童発達支援事業所の「森の建具群」

Overview
人の個性、木の個性に寄り添うデザイン
児童発達支援事業所の「森の建具群」。児童の個性に寄り添う空間の建具には、広葉樹の耳材が使われています。建て付けが重要な建具にとって、変数の多い耳材は、最も縁遠い素材と言えるかもしれません。このプロジェクトでは、樹種ごと、板ごとにある個性に向き合いながら、建具に活用できる耳材を選び抜きました。建築物と一体化した建具たちは、直線で描かれた図面とは対象的に、どこかそれぞれ性格を持った人のように、空間を賑やかに彩っています。
Project 空間に並んだ素の曲線たち
What we did | 木材コーディネーション ディテール設計 製作ディレクション |
---|---|
Credits | クライアント:株式会社 Lead Discovery 設計:ツバメアーキテクツ 建具/家具製作:野中木工、すぎした工房 突板提供:片桐銘木 木材コーディネーション、ディテール設計、製作ディレクション:黒田 晃佑(ヒダクマ) 施工:ルーヴィス 写真:Eri Kawamura |
Period | 2024年9月-12月 |
Viewpoint ツバメアーキテクツ山道さんの視点

ツバメアーキテクツ
求められる部屋数が多く、建具だらけになってしまうということを逆手にとって、建具自体を表現の主題にしています。枠にとらわれないことや、子どもの個性に寄り添うことが、自然と感じられるような空間に育つと嬉しいです。