価値の循環を生み出す、メルカリ東京オフィス「Culture Hub」の多樹種の広葉樹を活用したベンチ

With 株式会社メルカリ、コクヨ株式会社

Overview

多様な個性が集う「All for One」を象徴とする「Round Wildwood Bench」「Wildwood Bleachers」

2025年12月、メルカリは新たに東京オフィス「Culture Hub」をオープンしました。人と人がつながり、アイデアを加速させていくことを目指し、メルカリのValueを体現した空間です。サーキュラーデザインを軸に、コクヨによる全体設計・ディレクションのもと、10組のクリエイターとの共創によって生まれました。フロアには“価値の循環”を体現した家具・什器が並び、その背景を感じながら空間を巡ることができます。ヒダクマは「Round Wildwood Bench」と「Wildwood Bleachers」をコクヨとともに設計し、製作ディレクションを担当しました。

アーチ状に段々と展開する「Wildwood Bleachers」は、イベントやカジュアルなミーティング、ソロワークにも対応できる大型ベンチです。直径は約16メートル、30人が座ることができます。材料にはヒダクマや飛騨地域の集材所・製材所でデッドストックとなっていた小径木を活用。クリ、ブナ、ミズナラ、ヤマザクラ、ウダイカンバ、カツラ、ミズキ、ケヤキ、トチ、ホオノキ、ミズメ、カエデ、キハダ、セン、シナや、建築材としてはあまり使う機会がないコンテツなど16種類の広葉樹を集めてインストールしています。

曲がりや耳付きの材もそのまま活かし、節や虫食いの痕など、経年によって生まれたユニークな表情を持つ木材を多く使用しました。下地部分は建築のように木を組んで構造をつくり、釘の使用は最小限に抑え飛騨の大工仕事が活かされています。その構造の上に広葉樹の板を張り込んでいます。

このベンチが置かれる場所は、多様な使われ方を受け入れるスペース「Unleash(解放)」で、多様な個性が集う、メルカリのバリューの一つである「All for One」を象徴する拠り所にもなっています。

円形の「Round Wildwood Bench」は、心材と辺材で色味の異なるカツラの木を使用し、エントランスのMercari Wallとともにゲストを迎えます。

飛騨地域のデッドストック材にあった多様な樹種を活用し、今までにない価値を生み出した家具は、メルカリの「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」というミッションや「多様な才能が経験を分かち合いアイデアを創出する」ことを目指したオフィスの形とシンクロする家具となりました。



Project 使われていなかった多様な樹種の木の可能性を引き出すデザイン

What we did 設計(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers)
製作ディレクション(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers)
製作(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers)
Credits クライアント:株式会社メルカリ
PM :ターナー&タウンゼント株式会社
空間設計:小林 智行、花田 陽一、岡 真奈美、綱川 椎菜(コクヨ株式会社)
設計(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers):小林 智行(コクヨ株式会社)、黒田 晃佑(ヒダクマ)
製作ディレクション(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers):黒田 晃佑、二方 紗耶(ヒダクマ)
製作(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers 木部分):ひだザイの加工所、森大工、小邑建築、柳木材、白鳥林工協業組合
製作(Round Wildwood Bench、Wildwood Bleachers クッション部分): J-CRAFT(クッション)
木材提供:柳木材、西野製材所、やまかわ製材舎、カネモク、田中建築
写真(Top、3-4枚目):Gottingham
Top:Untitled (The Circular office in Roppongi #709), 2025. ©︎ Gottingham. Image courtesy of Kokuyo and Studio Xxingham
3枚目:Untitled (The Circular office in Roppongi #791), 2025. ©︎ Gottingham. Image courtesy of Kokuyo and Studio Xxingham
4枚目:Untitled (The Circular office in Roppongi #467), 2025. ©︎ Gottingham. Image courtesy of Kokuyo and Studio Xxingham
写真(1-2枚目):Leo Arimoto (YOHAK DESIGN STUDIO)
Period 2025年06月-2025年11月

Viewpoint コクヨ 小林さんの視点

小林 智行
Tomoyuki Kobayashi
コクヨ株式会社 グローバルワークプレイス事業本部 クリエイティブデザイン部

メルカリのミッションを体現する新オフィス「Culture Hub」では、あらゆる価値が循環する空間を目指しました。最大の挑戦は、この「循環」を概念に留めず、手触りのある実体験へと落とし込むことでした。
ヒダクマさんとの共作では、あえて「制御しきれない素材」を受け入れました。曲がり木や節、様々な樹種の表情といった個性を主役に据えることで、多様な才能が混ざり合う組織の本質を映し出しています。12種類もの樹種を混在させたこの場所は、多様な個性が重なり、可能性を解き放つ(Unleash)姿そのものです。
飛騨の森の記憶とメルカリのミッションが共鳴し、ここから新しい未来が生まれることを楽しみにしています。

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