1万冊以上の蔵書をライブラリーする、まるで森の中のような本棚
Overview
都市の住宅に森をインストールする
ツバメアーキテクツとHAATH 廣瀬建築設計思考が手がけた住宅のリノベーション。ヒダクマは施主の1万冊以上の蔵書を収める本棚の製作ディレクションを担当しました。
本棚は、一本の立木を割った中に棚板が収まっているようなデザイン。縦方向の木の耳部分の有機的なラインを際立たせるため、横方向の棚板には耳のない板を採用しています。一部の棚板は可変棚となっており、本の高さに合わせて自由にレイアウトが可能です。
縦方向に用いた板は、高さ3メートルを超える飛騨の広葉樹。反りや曲がりが出やすい長材を、曲がりやすい箇所で一度切り、木目をつなぎ合わせるなど、広葉樹の扱いに長けた職人の技術と知見が活かされています。
本棚は1階と3階の10m×2.7mの居住空間に設置され、靴箱や窓台、巾木も本棚と同じ広葉樹で揃えています。居住スペースと本棚が自然に繋がり、空間全体に統一感をもたらしています。
使用した広葉樹はホオ、オニグルミ、ミズナラ、セン、カツラ、クリ、キハダ、ミズメ、ブナの9種。住宅の中に森がインストールされ、木々が立ち並ぶ森の様相を想像させる空間となっています。
Project 有機的な木のラインを活かした本棚のデザイン
| What we did | 家具製作ディレクション |
|---|---|
| Credits | 設計:ツバメアーキテクツ、HAATH 廣瀬建築設計思考 製作ディレクション:岩岡 孝太郎・門井 慈子・江上 史都・二方 紗耶(ヒダクマ) 製作:田中建築、つみき環境デザイン工房、谷本建具 施工:コード 木材材料提供:片桐名木、カネモク 竣工写真:川村 恵理 |
| Period | 2025年03月-2025年07月 |
Viewpoint ツバメアーキテクツ 山道さん・HAATH 廣瀬さんの視点
今回、施主が多くの本を所有していたため、全部で大小8つの棚を制作しました。
画一的になりがちな本棚が並ぶ空間ですが、ひとつひとつの棚ごとに縦板・横板に使う樹種を変え、場所ごとに異なる表情を作っています。
ひとつの棚の中にもさまざまな樹種を混在させることで、まさに森の木々が凝縮したような本棚となりました。
日々の暮らしの中で、森の雰囲気を感じながら読書を楽しめる空間となることを願っています。

























