源流の森と水都・大阪をつなぐ、ダイビル株式会社のウェルネスオフィス
Overview
水都の一角に広がる森の風景
2023年に100周年を迎えたオフィスビルのリーディングカンパニー・ダイビル株式会社。その節目に、本社オフィスをダイビル本館6階に新たにオープンしました。「Spiral up! あしたもっと行きたくなるオフィス」のコンセプトのもと、若手社員を中心としたプロジェクトチームによりオフィスを構築しました。
デザインコンセプトは「水の回廊・大阪」。コラボレーションエリア[Riverside]、タスクエリア[City]、ウェルネスエリア[Forest] などの多様な風景から、活気あふれる街並み・水辺の居心地の良さを表現した空間デザインとなっています。
ヒダクマはウェルネスエリアを担当し、水源地である森を提案。広葉樹の森の持続的な活用と産業振興に取り組む地域の木材を使用し、国内の林業の再興に寄与しながら、働く人にとってのウェルネスな空間を目指しました。「ウェルネス」は、概念として認識されているものの、オフィス空間を作る上での一般解はありません。そこで、ウェルネスの機能や効果を改めて整理し、空間・家具の設計を行いました。同時に、森を体感すること自体がウェルネスオフィスのはじまりになると考え、ダイビルのプロジェクトチームとともに森のウェルネスを体感する2日間の飛騨合宿も行いました。
活発な人の交流が生まれる水都の一角に、森の風景が広がっています。
Project 五感で感じる森をオフィスに持ち込む
What we did | 空間・家具デザイン 製作ディレクション 森のウェルネスツアー |
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Credits | クライアント:ダイビル株式会社 ウェルネスエリアプロデュース:ダイビル株式会社、株式会社日建設計 空間・家具デザイン:門井慈子(ヒダクマ) 製作ディレクション:今井瑞紀、門井慈子、岩岡孝太郎(ヒダクマ) 森のウェルネスツアー:今井瑞紀、松本剛、松山由樹(ヒダクマ) 製作:田中建築、木と暮らしの制作所、スミ室内装飾店、ノナカ木工所、飛騨職人生活 竣工写真:amu photograph 吉田祥平 |
Period | 2023年3月~2023年11月 |
Viewpoint ダイビル株式会社の寺島 詩織さんの視点
オフィスビル事業者としてセンターオフィスのあり方を追求し、来たくなるオフィスを目指す中で、ウェルネスエリアは、心身共にリフレッシュできる、これまでのオフィスでは体験できなかった心地良さを感じられるような場所を目指しました。
実際に飛騨を訪問し、森の音や匂い、木々や土の触り心地を感じたり、伐り出した木材の仕分けや製材、家具製作を目にすることで、ウェルネスエリアに取り込みたいアイデアが生まれ、愛着のある空間となっています。