
「森のバトン」針葉樹林業・製材・大工の職場見学ツアー

針葉樹林業・製材業・大工の仕事場を訪れ、働く人と対話する1泊2日のツアー
森や木、ものづくりに関わる仕事に興味のある就職希望者・学生向けの職場見学ツアーを12月06日-12月07日に開催します。
このツアーは、就職したい方が希望する一事業者・業種のみを訪問する職場見学ではなく、高山市の川上(林業)・川中(選木・製材・乾燥)・川下(建築業)の一連の企業・事業者の現場をめぐるツアーです。この地域ならではの林業・木のものづくりの流れ、顔の見える人と人のつながり(連帯)のなかで働くということに触れながら、地域の人たちとの対話を通して就職を検討してもらえる機会です。ツアー後には、相談会を実施。飛騨で働くこと、暮らしについての情報もシェアしたいと思います。
ヒダクマではこれまで主に地域の広葉樹に関わる文脈で、その関連事業者の皆さんを紹介する企画を実施してきました。そんな中で今回は地域の方からのお声をいただき、針葉樹を扱う事業者の皆さんを中心に紹介するプログラムになっています。針葉樹・広葉樹という括りに関わらず、地域では様々な事業者が連関して自然・産業・文化が紡がれています。本プログラムを通して、そういったところも感じてもらえたらと思っています。
林業や製材、大工さんの仕事に詳しくない方でも、森や木が好きな方、木のものづくりに興味がある方は、どうぞお気軽にご参加ください。
こんな方におすすめ
- 森林業、木工業、建築業に関わる職場に就職したい学生・経験者
- 森・木と関わりのある仕事に興味のある方
- 森や木が好きな方、木のものづくりが好きな方
- 自然に関わる仕事につきたいと考えている方
About the event イベント詳細
開催情報
開催日 | 2025年12月06日(土)-12月07日(日) |
---|---|
会場 | 高山市各所 |
参加費 | おひとり様 宿泊プラン 6,000円(税込み)/ツアー参加のみ無料 |
定員 | 20名(先着順) |
申込方法 | フォームよりお申し込みください。 |
申込締切 | 2025年11月28日(金)12:00 |
- 対象:林業・製材業・建築業など木に携わる業界に関心のある就職希望者・学生
- ツアー訪問先企業(予定):
飛騨高山森林組合、逢坂建材、丸弘木材、渚工務店、笠原木材(*順不同) - 主催:高山市役所 森林・環境政策部 森林政策課
- 企画・運営:高山市役所 森林・環境政策部 森林政策課、飛騨高山森林組合、木と暮らしの制作所、ヒダクマ
- お問い合わせ先:ヒダクマイベント事務局
E-mail: pr@hidakuma.com Tel: 0577-57-7686
■ 注意事項
参加費の詳細は、下記「参加費について」をご確認ください。
お支払いは現地決済です。
プログラムは、予告なく変更される場合があります。
イベント当日の内容は後日高山市・木と暮らしの制作所・ヒダクマのオウンドメディアに掲載する場合があります。
■ 参加費について
《みづの山荘宿泊プラン》
【参加費に含まれるもの】
・ツアー参加費(ガイド料、保険料を含む)
・Day1の交流会費(夕食・ドリンク代を含む)
・宿泊費(ご一泊・朝食付き)※宿泊の詳細は、下記「ご宿泊のご案内」をご覧ください。
・ツアー時の移動費(バスを利用します)
《ツアー参加のみのプラン》
ご自身で宿泊を手配される方のためのプランです。
・Day1の交流会費(夕食・ドリンク代を含む)
・宿泊費(ご一泊・朝食付き)
は内容に含まれていませんので、ご自身でご手配をお願いいたします。
交流会に参加をご希望の方は、交流会費おひとり様5,000円(税込み)です。みづの山荘から高山駅周辺までの送迎付きですので、お気軽にご参加ください。
※別のご宿泊先などを利用する際に発生する宿泊費は、自己負担となりますので予めご了承ください。
【キャンセルポリシー】
キャンセルされる場合は、実施日の4日前までにヒダクマイベント事務局までメール・電話でご連絡ください。それ以降は、以下のキャンセル料が発生いたします。
- 3日前:30%
- 前日:50%
- 当日:100%
■ ご宿泊のご案内
【宿泊プラン】
宿泊プランの方は、当日高山市の農家民宿みづの荘にご宿泊いただけます。地元の素材にこだわった郷土料理を提供し、人との出会い・ふれあい・交流を大切にするアットホームな民宿です。
・宿泊先:農家民宿 みづの荘
・アメニティ・設備などの詳細は下記サイトの宿泊プランをご覧ください:
https://www.mizunosou.jp/index.html
・注意事項:
※人数多数の場合は性別に分かれての相部屋でのご利用となります。
※別のご宿泊先などを利用する方の宿泊費は、自己負担となりますので、予めご了承ください。
【参加のみのプランの方で高山市内でご宿泊をお探しの方へ】
そのほかの宿をお探しの方は、以下のサイトなどをご参照ください。
■ 飛騨高山旅ガイド(宿泊情報):
https://www.hidatakayama.or.jp/stay/index.html
プログラム
DAY1|2025年12月06日(土)
13:00 | 高山駅西口前に集合 |
---|---|
13:00-14:15 | 移動 イントロダクション・自己紹介 |
14:15-14:45 | 飛騨高山森林組合 荘川の森 針葉樹の伐採・植樹・手入れ |
14:45-15:45 | 移動 |
15:45-16:00 | 【地域の木が集まる「高山木の里団地」ツアー】 飛騨高山森林組合 中間土場での集材・仕分け |
16:00-16:30 | 丸弘木材 製材・販売 |
16:30-17:00 | 逢坂建材 丸太の加工から内装材の仕上げまで |
17:00-17:30 | 移動・ふりかえり (高山駅経由*交流会に参加しない方は途中下車) |
17:30-18:00 | みづの山荘チェックインタイム・小休憩 |
18:00-18:30 | ふりかえり 場所:みづの荘 |
18:30-20:00 | 交流会(夕食会)*自由参加 場所:みづの荘 |
DAY2|2025年12月07日(日)
08:30 | 高山駅西口前に集合 *ツアー参加のみの方 |
---|---|
09:00 | みづの荘集合 *宿泊プランの方 |
09:00-09:25 | 移動 |
09:25-10:15 | 渚工務店 大工さんの仕事場 |
10:15-10:40 | 移動 |
10:40-11:15 | 笠原木材 木の家の見学 林業から住宅事業部までの仕事 |
11:15-11:45 | 移動 |
11:45-12:30 | ふりかえり 場所:高山市役所 *場所変更の可能性あり |
12:30 | 終了・お疲れさまでした! |
企業紹介
飛騨高山森林組合
平成19年に木材製品流通センター(製材工場)を設立し、平成26年度には新宮土場を取得。これにより、飛騨高山の山の管理から樹の育成、伐採、製材、製品へと樹から木へ一貫生産管理することが可能になった。岐阜県北部の高山市および白川村の区域を管轄する。土地面積は253,000haと東京都全体に匹敵する広さで、そのうち森林は235,000haを占め、林野率93%。山の管理・伐採に関する森林事業部、搬出された原木の管理・販売を販売部、製材・製品の販売については木材加工流通部が担当している。
https://hida-takayama.org/

逢坂建材株式会社
逢坂建材株式会社は1930年創業、飛騨高山産の杉・ヒノキを使い、丸太の加工から内装材の仕上げまでを自社で一貫生産する地域でも数少ない製材所。1996年に高山木の里団地へ移転。製品は木造住宅や店舗、高山市の公共事業にも多数採用され、地域に根ざしたものづくりを支えている。
丸弘木材合資会社
初代は林業から製材へと移行、2代目が住宅用木材の量産・製品流通の開拓をし、3代目が現代の仕様に合わせた製材へと進化を進める。
最長12mまで挽ける製材機に中温乾燥室を備え、木組みや伝統構法といった古き良き技術の継承や存続に欠かせない素材を提供すべく注力する。
真冬は雪かきから仕事が始まり、手の感覚がなくなる時も。それ故「良いものが建てられました」との報告には安堵と感謝と喜びが訪れる。
良い建築とそれに見合う建築資材を、日々研究し生産する。
https://maruhiro-it.com/
有限会社渚工務店
森で育った一本一本の木が紡いできた歴史を引き継ぎ、一本の柱に大工としての思い(スピリット)を込め、百年間住み続けていくことができるような住まいづくりをする会社。木の良さを十分に活かすことができるよう、国産のムク材にこだわり、金物に頼ることなく、昔ながらの家づくりを実践する。その工程では「名前は残すな。魂残せ」をモットーに、一人ひとりの大工・職人の技と経験、そして思いやりが活かされている。
https://www.sumairuhida.com/nagisa/index.html
笠原木材株式会社
1957年(昭和32年)の創立以来、山の木を伐る仕事、木材を仕入れて製材工場などに販売する仕事のほか、木材をチップに加工する仕事、さらに、1988年(昭和63年)からは、木造住宅の建築を営む。木材は、人が持続的に利用できるすばらしい資源であり、その木材を「使いやすい形」、「役に立つ形」、「喜んでいただける形」にして、お客様に提供することが会社の基本方針である。
https://www.kasahara-net.jp/
高山市役所 森林政策課
高山市では、森林整備計画、森林整備の推進、林業・木材産業の振興等の業務を担う正職員を募集しています。詳しくは下記高山市役所のサイトをご覧ください。
■ 高山市役所 採用情報
https://www.city.takayama.lg.jp/shisei/1008397/1011832/1011440.html
「森のバトン」企画の背景
飛騨地域には、家具をはじめとする木の製品をつくるための恵まれた環境があります。豊かな森・木を活かし、産業・文化が育まれてきたこの地域には、伐採・集材・造材する人、多様な樹種を見分け、選木する人、製材・乾燥・加工する人が活躍し、それぞれ高度な技術を持っています。さらに、その人たちの仕事を支える刃物を研ぐ人、塗料に詳しい人、機械のメンテナンスをする人など、顔の見える繋がり、木のものづくりを通した連帯があります。そんな中、私たちが日々木のものづくりに関わる人とのふれあいから抱かずにはいられない、ひとつの大きな問いがあります。
「自分たちが10年後も変わらず飛騨の木を使い家具を作っていられるだろうか?」
本企画は、この問いに向き合うことから生まれました。私たちは、森とともにある飛騨地域のものづくりが10年先、もっと先の未来も続くよう、人から人へバトンを渡していくこと・伝えていくことが必要だと感じています。
飛騨地域は家具をつくるには贅沢すぎるほど整った環境だと思っています。伐採・集材・造材・選木・製材・乾燥・加工といった各工程で技術を持つ人たちがいます。(もっと言えば、刃物が研げる人がいて、塗料に詳しい人がいて、機械を直せる人がいます。)それぞれ知識と経験が必要な仕事で、私たちはそういった方々から、専門書にも載っていないような話を聞くたびにワクワクし、この先の未来を考えた思いやりのある仕事を見るたびにハッとさせられてきました。
そういった職人たちの存在をたくさんの人に知ってもらいたい。この地域で一緒に働きたいと思える人たちが増えてほしい。そして、大好きな人たちの仕事が残っていってほしいと願っています。
「森のバトン」事務局
木と暮らしの制作所 松原 千明
飛騨の森でクマは踊る 井上 彩
株式会社木と暮らしの制作所
岐阜県高山市で地域産材広葉樹を使いセミオーダー家具「moricara」などを制作。森の木でつくる家具にはたくさんの人々が携わっています。森の木が仕事を生み、家具は人の暮らしをつくり、そして森はまたつくられていきます。「森と木と暮らしをつなぐ」を理念に木と向き合い、その循環を止めることなくつなげていく事が私たちの役割だと考えています。
https://kitokurashi.com/
株式会社飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)
岐阜県飛騨市を拠点に、地域に広がる広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社。
国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践する。また、専門家とのフィールドワークや調査・研究、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営、森の恵みを活かした商品開発や、ツアープログラムを提供している。