
ツキノワグマにとっての豊かな森を学ぶ2日間のフィールドワーク 2025年5月



大好評の「ツキノワグマにとっての豊かな森を考える2日間のフィールドワーク」。今年は奥飛騨温泉郷の福地温泉の森に会場を変えて開催します。
森を代表する動物の「ツキノワグマ」。ツキノワグマは、季節の移ろいの中で色々な動植物を生きる糧にしています。そして意外にも、人の手が加わった環境にも適応して生きています。本プログラムは、クマ研究者の安江悠真さんとヒダクマの松本が森の案内人となり、参加者とともに森に入ります。クマの目線を疑似体験し、クマにとっての豊かな森や、人と森の関係性について考えるフィールドワークです。
このフィールドワークは2022年11月からはじまり、毎年春と秋に開催。2025年2月には環境省「第20回エコツーリズム大賞」特別賞を受賞しました。6回目となる今回は、これまでのヒダクマ社有林からフィールドを変えて、奥飛騨温泉郷の福地温泉の森で開催します。山あいの小さな温泉郷である福地温泉は、昔からクマと人との距離が近く、今もまだその名残がある地域です。すぐ近くにある「奥飛騨クマ牧場」の見学も行い、クマという動物についての理解と考えを深めます。
これまで、建築家、テディベア作家、環境教育や獣害対策に関わっている方、登山愛好家などさまざまな分野の方々に全国からご参加頂きました。クマという、人とは異なる知覚を持ち、彼らなりの行動原理を持つ生き物の世界を垣間見ること。さまざまなバックグラウンドを持った人たちと2日間森に入り、彼らの生き方を学びながら、ディスカッションすること。人の社会での生き方や暮らし方を考えるヒントになれば幸いです。
長い冬が明け、植物の成長が活発になる春の時期のフィールドワーク、温泉や山菜と共にお楽しみください。皆さまのご参加をお待ちしています。
2022年11月12日〜13日に開催したレポート記事はこちら
About the event イベント詳細
開催情報
開催日 | 2025年05月17日(土) -05月18日(日) |
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会場 | 奥飛騨温泉郷 福地温泉の森など |
参加費 | おひとり様 25,000円(税込み)/学割(大学、大学院、短期大学、高等専門学校、専門学校など)15,000円(税込み)/小学生以下無料(※事前決済) |
定員 | 10名(最小催行人数4名) |
申込方法 | 事前予約制。本ページにある「参加する」をクリックし、申し込みフォームよりご予約ください。 |
申込締切 | 2025年05月09日(金)12:00 |
ご注意
- 申込多数の場合、抽選となる可能性がございます。ご了承ください。当選者の方には、2025年05月09日(金)にご登録いただいたメールアドレス宛にご案内をお送りします。
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- キャンセルされる場合は、実施日の4日前までに下記までメール・電話でご連絡ください。それ以降は、以下のキャンセル料が発生いたしますので、予めご了承ください。(3日前:30%、前日:50%、当日:100%)
- 雨天時もプログラムを変更し実施予定です。雨具をご持参の上、ご参加ください。荒天時は中止とします。プログラムの変更や中止の場合は、開催日の3日前までにヒダクマよりメールで連絡いたします。
- ツアー内での移動には車が必要です。各自での手配、または参加者同士での乗り合いをお願いいたします。お車のない方は、お申し込みの際にご相談ください。
- ヒダクマはイベント保険に加入しています。
- 当日の参加者の皆さんのお写真や議論の内容は、後日公開するレポートなどに掲載させていただくことがあります。
■ 料金に含まれるもの:
・参加費(森のガイド料、イベント保険料を含む)
・食事(2日目昼食)
・「奥飛騨クマ牧場」入場料
・クマの生態に関するレクチャー
※料金には、1日目の夕食および宿泊費は含まれません。
※1日目のプログラム終了後、任意参加での懇親会を開催予定です。
※飛騨での滞在に関する情報は、下記「ご宿泊のご案内」をご覧ください。
※移動は参加費に含まれておりませんのでご注意ください。各自で手配をお願いいたします。
※お支払いはクレジットカードで事前決済が可能なリンクをメールでお送りします。
■ 当日必要な持ち物・服装:下記参考にご準備ください。
・リュックサック、トレッキングシューズ、タオル、帽子、手袋、飲み物、雨具、虫よけスプレー等
・体温調整しやすく脱ぎ着できる服装(黒色の服装はなるべく避けてください)
■ 共催:安江 悠真、株式会社飛騨の森でクマは踊る/FabCafe Hida
■ お問い合わせ:ヒダクマイベント事務局
E-mail: pr@hidakuma.com Tel: 0577-57-7686
当日のプログラム
[1日目]05月17日(土)
13:00 | 福地温泉「昔ばなしの里」(岐阜県高山市奥飛騨温泉郷福地110)集合 |
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13:00-13:20 | イントロダクション、参加者の自己紹介 |
13:20-13:30 | 移動(車) |
13:30-14:30 | 「奥飛騨クマ牧場」見学 |
14:30-14:40 | 移動(車) |
14:40-16:40 | 森のフィールドワーク① ーツキノワグマのフィールドサインと植物の調査、サンプル採取ー |
16:40-18:00 | ワークショップ ー森で得た情報をもとに、ツキノワグマの1年をシミュレーション・メニュー作成ー |
19:00-21:00 | 温泉街の居酒屋で山菜やジビエの夕食会 ※希望者のみ |
[2日目]05月18日(日)
09:00 | 集合 |
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09:00-12:00 | 森のフィールドワーク② ー初日のインプットとワークショップを経て、あらためて森へー |
12:00-13:00 | 森の中でのランチタイム(雨天時は公民館で) |
13:00-15:00 | ワークショップ・ディスカッション |
15:00 | 解散 福地温泉「昔ばなしの里」 |
ここが魅力!4つのポイント
1. 森やクマのことを知らなくても大丈夫。丁寧にレクチャーします
野生動物であるクマの暮らしを知って人の森との関わり方を考える本企画。ナビゲーターである安江さんにクマの生態についてのレクチャーを受けてからフィールドワークに入るため、森やクマに対する知識がない人でも気軽に参加可能です。森歩きに慣れていない方も、スタッフがサポートします。
お申込者には2022年9月に開催したオンライン森のレッスン「ツキノワグマの目線で豊かな森を考える」のアーカイブ動画をお送りします。
2. インプットとアウトプットができる実践型のフィールドワーク
事前のレクチャーや森でのリサーチを通してクマの生態や生存戦略についてインプットした上で、改めて森に入ったり、クマにとって暮らしやすい森について参加者同士でディスカッションし、人が森に関わること、人とクマとの関係について考えます。
3. 森や自然を捉える解像度がグッと上がる
本イベントではクマという特定の生き物にフォーカスします。クマの目線で、食べられる植物や木の実などを探しながら森を歩きますが、それらは普段森を歩けば目に入るものばかり。意外と身近な植物たちをクマが利用していることがわかります。森を代表する動物のクマを切り口に森のことを少しずつ理解しませんか?
4. 人里に近い温泉街の森で初開催
これまで奥山にあるヒダクマ社有林で開催してきたフィールドワークの会場を、人里にとても近い温泉街の森で開催。「奥飛騨クマ牧場」の見学もあったり、人とクマとの関係について、よりリアルに、より多面的に、より深く、感じて考えることができます。
フィールドとなる福地温泉の森について詳しくはこちら
宿泊のご案内
ご宿泊は、ご自身でご手配ください。
福地温泉内のすべての宿泊先は、フィールドワークの会場から徒歩で移動可能です。詳しくは福地温泉観光協会のサイトをご覧ください。
https://www.fukujionsen.com/stay/
移動に車が必要となりますが、近隣の温泉街でのご宿泊も可能です。詳しくは、奥飛騨温泉郷観光協会のサイトをご覧ください。
https://www.okuhida.or.jp/lodging
Members
安江 悠真|Yuma Yasue
クマ研究者/林業家
1989年 岐阜県白川町生まれ。岩手大学で林業と野生動物との関わりをテーマに農学修士を取得。現在は林業の会社に勤める傍ら、フリーランスとしての活動も開始。岐阜県の飛騨地域を拠点に、森や木に関わる仕事をあれこれと模索中。
Instagram:https://www.instagram.com/ymyse_525/
note:https://note.com/ymyse
松本 剛|Takeshi Matsumoto
株式会社飛騨の森でクマは踊る 代表取締役COO
環境事業会社勤務を経て、2009年、株式会社トビムシ設立に参画。2015年、株式会社飛騨の森でクマは踊る設立。2016年、木工房併設の滞在型ものづくりカフェ「FabCafe Hida」をオープン。「森のレッスン」「山観日」「建築家のための森ツアー」「飛騨市・広葉樹のまちづくり学校」など、森と人が出会い活かしあう場づくりに取り組む。本とカレー好き。
メインビジュアルのクマのイラストレーション:朝倉 佳子(やわい屋)