地域との支え合いを生み出す福祉施設の空間づくりとは?
(長岡稜太+武部大夢)
(Nagaoka + Takebe STUDIO)
平成医療福祉グループの運営する神奈川県横浜市の介護老人福祉施設、ヴィラ南本宿の庭と内部空間の改装のプロジェクトは、介護の効率やセキュリティの関係上、地域から閉ざされた空間になりがちな福祉施設を地域に開くことをテーマに行われました。その設計を手掛けたのは、風土とつながる建築を目指すnata studio。
nata studioは、福祉施設を地域に開き、地域と福祉施設が支え合う存在になることで、誰もが「ともに生きることの喜び」を発見できる場になるのではと考えました。具体的には、福祉施設を物理的に少しだけ開くこととともに、坂と庭、内部空間を「島」によって視覚的・空間的・機能的につなげ、多様な距離感がある空間づくりを試みました。ヒダクマは空間内の「島」を構成する施設内の大小7つのテーブルを製作。利用する人の多様な活動を考えて作ったテーブルです。
今回のトークイベントでは、「地域との支え合いを生み出す福祉施設の空間づくり」をテーマに平成医療福祉グループの前田浩太郎さん、nata studioの長岡稜太さんと武部大夢さん、ヒダクマからはプロジェクト担当の江上史都と黒田晃佑で、平成医療福祉グループの介護老人福祉施設、ヴィラ南本宿の改装のプロジェクトについてお話しします。地域に開かれた福祉施設のあり方から、多様な人々にとっての豊かな暮らしや支え合うかたちとは何かを考えます。
オンラインイベントですので、どうぞお気軽にご参加ください。
こんな方におすすめ
- 福祉施設、商業施設などの空間プロジェクトの関わる設計者・企業担当者
- 空間づくりを通じた行動デザインに関心のある設計者・企業担当者
- 木を使った空間・家具づくりに興味のある方
- コミュニティスペースの運営企業担当者
About the event イベント詳細
開催情報
開催日 | 2024年12月03日(火) 16:00~17:15 |
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会場 | Zoom、YouTube |
参加費 | 無料 |
定員 | 500名 |
申込方法 | 本記事の「参加する」をクリックし、フォームからお申し込みください。 |
申込締切 | 2024年11月28日(木)17:00 |
ご注意
- プログラムは、予告なく変更される場合があります。
- イベント当日の内容は、後日共栄鋼材・ヒダクマのオウンドメディアに掲載する場合があります。
◾️主催:株式会社飛騨の森でクマは踊る
◾️ お問い合わせ先: E-mail: pr@hidakuma.com Tel: 0577-57-7686
当日のプログラム
16:00-16:05 | イントロダクション |
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16:05-16:20 | 各社紹介 前田 浩太郎(平成医療福祉グループ)、nata studio、江上 史都(ヒダクマ) |
16:20-16:40 | 「地域に開かれた福祉施設を目指して」 ・前田 浩太郎(平成医療福祉グループ) ・武部大夢, 長岡稜太(nata studio) ・江上 史都, 黒田 晃佑(ヒダクマ) |
16:40-17:00 | トーク「空間づくりから生まれる地域との支え合い」 ・前田 浩太郎(平成医療福祉グループ) ・武部大夢, 長岡稜太(nata studio) ・江上 史都, 黒田 晃佑(ヒダクマ) |
17:00-17:10 | 質疑応答 |
17:10-17:15 | クロージング |
Speakers
前田 浩太郎|Kotaro Maeda
平成医療福祉グループ 介護福祉事業部 課長
神奈川県横浜市在住 介護老人福祉施設 ヴィラ南本宿を拠点に活動中。2007年に入職し、理学療法士としてグループ病院・施設でのリハビリ職務を経験。現在はグループ内の通所事業(デイサービス・デイケア)の経営・運営管理を担当。弊社ミッションである「じぶんを生きる を みんなのものに」を体現するため、本質的なケアの推進活動、福祉施設の空間づくりプロジェクトを進行中。家族構成は妻と息子。趣味はサウナとキャンプ。
https://hmw.gr.jp/
ナタスタジオ|nata studio
武部大夢と長岡稜太が共同代表を務める建築設計事務所。「風土」を大切に設計活動をしている。
武部 大夢
2019年 小山高専卒業
2021年 宇都宮大学卒業
2023年 横浜国立大学大学院Y-GSA卒業
長岡 稜太
2019年 小山高専卒業
2019年 横浜国立大学建築学科編入
2022年 フィンランドの建築設計事務所Casagrande Laboratoryインターン
https://www.nata-studio-architects.com/
江上 史都|Fumito Egami
森を事業部 森のプランナー
石川出身。豊橋技術科学大学大学院 建築・都市システム学専攻修了。デジタルファブリケーションの活用とコミュニケーションに関しての研究を行う。大学院修了後4年間東京のゼネコンにてマンション、ビル、工場等の企画設計を行う。自身の専門を社会に還元したいと考え、人と自然、デジタルと手仕事に対する取り組みに惹かれてヒダクマに入社。同時に飛騨に移住。サウナとラーメンを燃料に生きている。
黒田 晃佑|Kousuke Kuroda
森を事業部 森のクリエイティブディレクター
大阪府出身。大学で建築と木工を学んでいるうちに、光の現象に興味を持ちフィンランドへ暮らしと共にある家具や照明のデザインを学ぶために留学。そののち、木という素材の扱いを家具に限定せず考え森と関わっていくヒダクマに興味を持ち2019年から参加。人と素材、デジタルとアナログなど事象と事象のバランスを調整したり、繋ぐことで新しいものや価値を創る事を目指す。日常や生活を大切にしていて、散歩や音楽を探したりが趣味。
【関連プロジェクト】
地域に開かれた福祉施設の「島」のようなテーブル
誰もが「ともに生きることの喜び」を発見できる場を目指して、平成医療福祉グループと設計事務所のnata studioは、神奈川県横浜市のヴィラ南本宿内にあるデイサービスの庭と内部空間を改装するプロジェクトに取り組み、ヒダクマが什器製作に関わったプロジェクト。