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ワークショップ

飛騨の生き物多様性ワークショップ「虫食いの葉っぱから出たDNAの主は誰?」

2024.08.10 (土) 13:00-16:00
無料
Guests
淺野 悟史
Satoshi Asano
京都大学 大学院地球環境学堂 地域資源計画論研究室 准教授
時任 美乃理
Minori Tokito
京都大学大学院農学研究科 森林科学専攻 助教
徳地 直子
Naoko Tokuchi
京都大学 フィールド科学教育研究センター 森林生態系部門 森林育成学分野 教授
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8月10日に「飛騨の生き物多様性ワークショップ」を飛騨市役所にて開催します。(主催:京都大学、後援:飛騨市)

このワークショップは、5月に開催した生き物観察会「葉っぱを食べたの誰だろう?」をふりかえりながら、その後京都大学が分析した虫食いの葉っぱから検出したDNAの結果を共有。参加者の皆さんと一緒に飛騨の生き物多様性を考える会です。

ワークショップでははじめに、5月の生き物観察会「葉っぱを食べたの誰だろう?」について、当日参加してくれた市民の皆さんの声を聞きながらふりかえります。5月の生き物観察会では、フィールドとなった飛騨市内の広葉樹の森から、6樹種の虫食いの葉を採取しました。その後、京都大学の淺野先生は参加者の皆さんと一緒に見つけた葉っぱの食べ跡から、DNAを検出・分析しました。本ワークショップでは、淺野先生からその分析結果の発表とともに、解析・特定するまでの流れを、一部参加者に体験してもらいながらやさしく解説いただきます。

DNAの結果から葉っぱを採取した森は、どんな森だと言えるのでしょうか?
これからの人と生き物の関係や、飛騨の森の生き物多様性について一緒に考える機会としたいと思います。当日のワークショップの話し手は、京都大学の淺野先生と時任先生です。

市民の皆さまはじめ、森や生き物、サイエンスが好きな方、持続可能な森・地域づくりに向けた取り組みにご興味のある学生から大人まで、お気軽にご参加ください。

(このワークショップは、京都大学が飛騨市をフィールドに展開する「地域デザインのためのインクルーシブ・データプラットフォームの構築」プロジェクトの一環として開催します。)

5月の生き物観察会の様子。20名の地元高校生と市民の方が集まり、虫食いの葉っぱを採取しながら飛騨の森を歩いた
葉っぱを採取する様子
採取した葉っぱをチャック袋に入った超純水に浸している様子
虫が食べた跡のあるホオノキの葉っぱ。誰が食べたのでしょうか?
市民の皆さんが採取した葉っぱを浸した水に、DNAが壊れないようにするためエタノールを加え固定する徳地先生(一番手前)
DNAサンプルの前処理が終わり、この後京都大学で解析が行われた。

About the event イベント詳細

開催情報

開催日 2024年8月10日(土)13:00-16:00
会場 飛騨市役所 西庁舎 大会議室
参加費 無料
定員 10名

ご注意

  • 定員に達し次第、申込受付を終了いたします。
  • プログラムは予告なく変更になる可能性があります。
  • 当日の様子は撮影を行い、後日京都大学やヒダクマのオウンドメディアに掲載する場合があります。撮影NGの方は、スタッフへ事前にお申し出ください。
  • このワークショップには、5月のワークショップに参加してくれた地元高校生や市民の方が参加される予定です。

■ 主催:京都大学「地域デザインのためのインクルーシブ・データプラットフォームの構築」プロジェクト

■ 後援:飛騨市 まちづくり観光課

■ 協力:ヒダクマ

■お問い合わせ:ヒダクマイベント事務局/FabCafe Hida
E-mail: pr@hidakuma.com Tel: 0577-57-7686

Program

12:45-13:00 受付
13:00-13:05 イントロダクション
13:05-14:00 5月のワークショップ参加者とともに葉っぱのサンプリングの感想を共有
時間を遡って追体験しよう
時任 美乃理 氏(京都大学大学院農学研究科 森林科学専攻 助教)
14:00-15:00 葉っぱから検出したDNAの結果とは?
解析・特定までの流れを体験しよう
淺野 悟史 氏(京都大学 大学院地球環境学堂 地域資源計画論研究室 准教授)
15:00-16:00 ディスカッション
DNA結果からどんな森と言える?生き物多様性について考えよう
全員
16:00 終了

Members

淺野 悟史|Satoshi Asano
京都大学 大学院地球環境学堂 地域資源計画論研究室 准教授
京都大学農学部卒業。同 大学院地球環境学舎 修士・博士修了。総合地球環境学研究所、滋賀県琵琶湖環境科学研究センター研究員を経て、現職。専門は地域計画学、農村生態学。日本や東南アジアの「里山」をどう残していくかを研究しています。里山にはその地域ごとに異なる伝統知による管理と、長い歴史のなかで形成された生態系がみられます。その変化を身近に感じながら守り育てていくためのツールとして「地域の環境ものさし」を提案しています。
http://lrp.ges.kyoto-u.ac.jp/

https://asanosatoshi0810.wixsite.com/kenkyu

時任 美乃理|Minori Tokito
京都大学大学院農学研究科 森林科学専攻 助教
京都大学大学院地球環境学舎博士後期課程 修了。京都大学学際融合教育推進センター 特定研究員、同大学大学院地球環境学堂 特定助教などを経て、現職。専門は地域計画学。地域に暮らす人々、文化、歴史、自然生態系といった、そこにある地域資源を最大限にいかして、持続可能な形で地域を発展させていくためにはどうしたらよいのか…地域の現状を把握・評価し、課題を解決するための資源管理方法について研究しています。日本や東南アジアの里山が主なフィールドです。

徳地 直子|Naoko Tokuchi
京都大学 フィールド科学教育研究センター
森林生態系部門 森林育成学分野 教授
京都大学農学研究科卒業。京都大学農学研究科助手、フィールド科学教育研究センター准教授を経て、現職。専門は森林生態系生態学。森林生態系での窒素の循環に関わる研究をしていますが、そこから派生して私たちの生活と自然の関わりに興味が広がり、所属機関のミッションである森里海連環学-生態系間、生態系と人とのつながり-について考えています。
https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/

TOP画像のイラストレーション:朝倉 佳子(やわい屋)

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