
ツキノワグマにとっての豊かな森を学ぶ2日間のフィールドワーク




森を代表する動物の「ツキノワグマ」。ツキノワグマは、季節の移ろいの中で色々な動植物を生きる糧にしています。そして意外にも、人の手が加わった環境に適応して生きています。本プログラムは、クマ研究家の安江悠真さんとヒダクマの松本・松山が森の案内人となり、クマの目線を疑似体験しながら、クマにとっての豊かな森について考えるフィールドワークです。
人とは異なる知覚を持ち、彼らなりの行動原理を持つ生き物の世界を垣間見ること。それは、人の社会での生き方や暮らし方を考えるヒントになるかもしれません。
企業活動においても、「生物多様性」の保全と回復は関心の高いテーマのひとつ。クマの目線を借り森をフィールドワークすることで、「生物多様性」という捉えづらい概念の解像度を上げることを私たちはこのフィールドワークの目的のひとつとしています。
今回のフィールドワークは、去年の11月、今年の5月に引き続き3回目の開催となります。「生物多様性」への理解を深め、参加者にとっての森との関わりやビジネスに活かせるよう、
①森でのフィールドワーク
②ワークショップ
※「森を身近に感じてもらうための商品もしくは体験プログラムを考える」などのテーマ設定を予定
③発表・全体でディスカッション
と、前回の内容からプログラムを少しアップデートしました。
自然との関わりについて具体的なアクションを模索中の方にぴったりなイベントとなっております。
今回は9月の開催。夏の盛りが終わり、秋を迎える森。長い冬に向けて森の様子も徐々に変化していきます。季節の変化に合わせて、クマの暮らしはどう変化するのでしょうか?今までのフィールドワークの結果も参考に季節の移ろいを感じながらのフィールドワークをお楽しみください。
2022年11月12日〜13日に開催したレポート記事はこちら
こんな方におすすめ
- 生物多様性、ネイチャーポジティブといった視点をビジネスや活動に取り入れたい方
- 森林の生態系についての学びを商品開発や空間づくりに取り入れたい方
- 森づくりや林業に関わっている、興味がある方
About the event イベント詳細
開催情報
開催日 | 2023年09月23日(土) 〜09月24日(日) |
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会場 | 飛騨の森、FabCafe Hidaなど |
参加費 | おひとり様 25,000円(税込み)/昼食付き*夕食・宿泊費は含まれません |
定員 | 9名(最小催行人数3名)※応募多数の場合は、参加理由等を参考に選考させていただくこともあります。 |
申込方法 | 事前予約制。本ページにある「参加する」をクリックし、申し込みフォームよりご予約ください。 |
申込締切 | 2023年09月19日(火)12:00 |
ご注意
- キャンセルされる場合は、実施日の4日前までに下記までメール・電話でご連絡ください。それ以降は、以下のキャンセル料が発生いたしますので、予めご了承ください。(3日前:30%、前日:50%、当日:100%)
- 雨天時もプログラムを変更し実施予定です。雨具をご持参の上、ご参加ください。荒天時は中止とします。プログラムの変更や中止の場合は、開催日の3日前までにヒダクマよりメールで連絡いたします。
- ツアー内での移動には車が必要です。各自での手配、または参加者同士での乗り合いをお願いいたします。お車のない方は、お申し込みの際にご相談ください。
- 新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、参加者の皆さまにはヒダクマの規定による各種対応にご協力をお願いします。また、今後の状況によっては受付後であってもツアーの中止、内容変更(縮小含む)などを行う場合があります。予めご了承ください。
- 当日の参加者の皆さんのお写真は、後日公開するレポートなどに掲載させていただくことがあります。
■ 料金に含まれるもの:
・参加費(森のガイド料、保険料を含む)
・食事(2日目昼食)
・クマの生態に関するレクチャー
※料金には、1日目の夕食および宿泊費は含まれません。
※1日目のプログラム終了後、任意参加での懇親会を開催予定です。
※飛騨での滞在に関する情報は、下記「ご宿泊のご案内」をご覧ください。
※移動は参加費に含まれておりませんのでご注意ください。各自で手配をお願いいたします。
※お支払いは現地決済です。(現金、クレジットカード、さるぼぼコイン、電子マネーが利用可能。)
■ 当日必要な持ち物・服装:下記参考にご準備ください。
・リュックサック、トレッキングシューズ、タオル、帽子、手袋、飲み物、雨具、虫よけスプレー等
・体温調整しやすく脱ぎ着できる服装(黒色の服装はなるべく避けてください)
■ 共催:安江悠真、株式会社飛騨の森でクマは踊る/FabCafe Hida
■ お問い合わせ:株式会社飛騨の森でクマは踊る/FabCafe Hida
E-mail: info@hidakuma.com Tel: 0577-57-7686
[1日目]09月23日(土)
13:00 | FabCafe Hida(岐阜県飛騨市古川町弐之町6-17)集合 |
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13:00-14:00 | イントロダクション、参加者の自己紹介 |
14:00-14:30 | 移動(車) |
14:30-16:30 | 森のフィールドワーク① ツキノワグマのフィールドサインと植物の調査、サンプル採取 |
16:30-17:00 | 移動(車) |
17:00-18:30 | ワークショップ 森で得た情報をもとにクマの生態についての理解を深める |
18:30-21:00 | 夕食会 ※希望者のみ |
2日目]09月24日(日)
09:00 | 集合 |
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09:00-09:30 | 移動(車) |
09:30-11:30 | 森のフィールドワーク② 初日のインプットを経て、改めて森へ |
11:30-12:00 | 移動(車) |
12:00-13:00 | ランチタイム |
13:00-15:00 | ワークショップ・ディスカッション 「森を身近に感じてもらうための商品もしくは体験プログラムを考える」などのテーマ設定を予定 |
15:00 | 解散 |
ここが魅力!3つのポイント
1. 森やクマのことを知らなくても大丈夫。丁寧にレクチャーします
野生動物であるクマの暮らしを知って人の森との関わり方を考える本企画。ナビゲーターである安江さんにクマの生態についてのレクチャーを受けてからフィールドワークに入るため、森やクマに対する知識がない人でも気軽に参加可能です。森歩きに慣れていない方も、スタッフがサポートします。
お申込者には2022年9月に開催したオンライン森のレッスン「ツキノワグマの目線で豊かな森を考える」のアーカイブ動画をお送りします。
2. 森や自然を捉える解像度がグッと上がる
本イベントではクマという特定の生き物にフォーカスします。クマの目線で、食べられる植物や木の実などを探しながら森を歩きますが、それらは普段森を歩けば目に入るものばかり。意外と身近な植物たちをクマが利用していることがわかります。森を代表する動物のクマを切り口に森のことを少しずつ理解しませんか?
3. インプットとアウトプットができる実践型のフィールドワーク
森でフィールドワークを行い、クマの生態についてインプット。その後は、フィールドワーク後のそれぞれの方の活動に繋げられるよう、ミニワークショップを予定。
「森を身近に感じてもらうための商品もしくは体験プログラムを考える」などのテーマ設定の予定です。
飛騨の森の広葉樹でできた小屋「sugomori」
このフィールドワークでクマの目線になり、森を見ることで生まれた「sugomori」という小屋があります。この小さな小屋は、普段は建築設計業務を行うノンスケール株式会社のメンバーがフィールドワークを通じて森やクマの生態について2日間を通して学び、設計。ヒダクマがその製作に併走し、生まれました。
今回の開催の9月23日〜24日の期間中、FabCafe Hidaの中庭にありますので、ぜひフィールドワークと合わせてお楽しみください。
「sugomori」コンセプトブック
https://issuu.com/nonscale/docs/_731eed2585042a
宿泊のご案内について
今回のフィールドワーク期間中は、飛騨市古川町の周辺のお宿をご自身でご予約いただく形になります。ご宿泊は下記の飛騨市公式観光サイトをご覧ください。宿泊に関するご相談などはお気軽にお問い合わせください。
Members
安江 悠真|Yuma Yasue
クマ研究者/林業家
1989年 岐阜県白川町生まれ。岩手大学で林業と野生動物との関わりをテーマに農学修士を取得。現在は林業の会社に勤める傍ら、フリーランスとしての活動も開始。岐阜県の飛騨地域を拠点に、森や木に関わる仕事をあれこれと模索中。
Instagram:https://www.instagram.com/ymyse_525/
note:https://note.com/ymyse
松本 剛|Takeshi Matsumoto
株式会社飛騨の森でクマは踊る 代表取締役COO
環境事業会社勤務を経て、2009年、株式会社トビムシ設立に参画。2015年、株式会社飛騨の森でクマは踊る設立。2016年、木工房併設の滞在型ものづくりカフェ「FabCafe Hida」をオープン。「森のレッスン」「山観日」「建築家のための森ツアー」「飛騨市・広葉樹のまちづくり学校」など、森と人が出会い活かしあう場づくりに取り組む。本とカレー好き。
松山 由樹|Yuki Matsuyama
株式会社飛騨の森でクマは踊る 森の翻訳者
京都府立大学大学院 応用生命科学専攻修了。在学中に所属していた土壌化学研究室での研究活動やフィールドワークを通じ、自然科学の面白さを知る。その後、高分子材料の試験機関に勤務し工業的な材料に関わる中で、自然由来の素材である木の利用に興味を持ち、2021年よりヒダクマに入社。趣味は山登り。飛騨の山を歩き尽くしたい。
コラム:【寄稿】森への関わり方を、クマに訊く
2022年11月12日〜13日の2日間のフィールドワークの様子を安江さんの文章でお届けしています。
https://hidakuma.com/column/20230210_kuma-fieldwork_yasue/