Column

一緒に踊ろう。2026年ヒダクマより新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ヒダクマより新年のご挨拶を申し上げます。

岩岡孝太郎より

AIU准教授の工藤尚悟さんとの話と年末活動報告会の内容が心に沁みている。年末活動報告会とはヒダクマがその一年でお世話になった主に地元の方々をFabCafe Hidaに招いて、共にした数々の活動を振り返る会のことだ。昨年はヒダクマメンバー合わせて80名以上が集まる盛会となり、一人ひとりの笑顔を見ているだけで「10年間続けてきてよかった」と心から思うことができた。特に幸せに感じられたのは、家族で言えば三世代、子どもから年配の方まで、当たり前のように交流が深められた風景だ。中には私たち含めて地域外からの移住者も多く含まれている。そこに境界はない。工藤さんの話でハッとさせられたのは「(地域の)外側からやってきた人も、(地域の)内側の人と交流をしたらもう内側の人である」という論である。地域の内外、世代間、主義思想など、至るところに境界が存在する、むしろ見えない境界を引きがちな世の中だからこそ、その瞬間に時間と空間を共有して交流をしている「内側」の人たちの想いを大切にしたい。そして、この「内側」は常にオープンであると同時に境界もない。
個別の瞬間でありながら重なり合う「内側」の集合によって新しい地方の姿を描くことができるか。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

穂高縦走中の朝、北穂高〜涸沢岳にて(山友の竹田さん撮影)

松本剛より

昨年、ヒダクマを設立して10年が過ぎましたが、いまだに「ヒダクマは何の会社なの?」「何をやっているの?」と聞かれます。日本標準産業分類では「家具・装備品製造業」に分類されてしまうのですが、違う気がします。
社名の通り、「飛騨」の地を起点/基点として、「森」という眠れる地域の宝ものを見つめ直し、「クマ」に象徴される森の中のままならない様々なものたちに愛と畏敬を持って向き合い、時代のリズムに合わせて「踊る」ように互いに幸せで続いていく関係性をつくる。そんな会社です。
これまでは飛騨の森の木で家具を作る仕事が多かったのですが、今年からは本格的に、それだけではない、産業分類できないような、いろいろな場所でいろいろな人といろいろな踊りをしていきたいと思います。2026年もどうぞよろしくお願いいたします。

10周年の記念日の写真撮影の時、通り過ぎるともだちの車に手を振る。

都竹淳也飛騨市長より

ヒダクマ、そして「飛騨市・広葉樹のまちづくり」を支えてくださる全ての皆さま、新年明けましておめでとうございます。
2025年5月25日、ヒダクマは設立10周年という大きな節目を迎えました。この10年、ヒダクマは飛騨の森と地域を繋ぐ架け橋となり、広葉樹から新たな空間やプロダクトを生み出すだけでなく、企業研修などを通じて多様な人々を地域に呼び込んできました。まさに、飛騨に「新しい経済の風」を吹き込んだ10年だったと言えます。
今、時代は大きな転換期にあります。世界的な環境意識の高まりや経済情勢の 変化を受け、国産広葉樹の価値は高まりつつあり、次の10年、ヒダクマが日本の森林活用の「新たなスタンダード」を築いていく役割は、より一層重要になると考えています。
飛騨市はこれからも、広葉樹活用のフロントランナーとしてヒダクマと共に走り続けます。森の豊かさを、地域の、そして日本の未来へとつなぐ挑戦に、引き続き温かいご支援をお願い申し上げます。

番外編・初詣と書き初め

毎年恒例、仕事始めに気多若宮神社へ初詣。

FabCafe Hidaを出発し、歩いて向かいます。飛騨古川駅裏は工事中。
お楽しみのおみくじ
結果はどうだったかな。
大吉だった江上くん。今年は大吉の人が多かった様子。みんなにとって良い年になりますように。
気多若宮神社を後にし、次の目的地であるKIN・KON館へ向かいます。
KIN・KON館にてランチタイム
お腹いっぱいになったところでFabCafe Hidaに帰り、書き初めの時間。
それぞれの抱負をしたためました。
その後「月一プレゼン」で、一人ひとりから自身が関わっているプロジェクト、今年の目標、お正月や最近の出来事・気づきをシェア

2026年、それぞれの抱負

「風土」 岩岡 孝太郎
これも工藤さんとの話から。「地域を見渡せる範囲で捉える」を受けて、「見渡せる視点・範囲がいくつかある。すなわち複数の地域の内側にいる。」と応えた。そこにある風土の違いにも意識的に、小さな地域の交流から大きな循環を生み出していく。

 

「練る練る練るね」 江上 史都
4年目を迎え、慣れで雑になりがちな仕事の部分を見直し、手で、人と、森と丁寧に練る。一度混ぜ、味見し、また練る。知育菓子で遊ぶように仕事の中から発見を見つけ、精度を高めたい。

 

「後ろ姿」 黒田 晃佑
前向きに行こう!と言う言葉を人にかけると、時に前向きすぎることもあるかも知れない。後ろ姿は人が前向きに進んだ結果現れてくる姿なのかなと思います。自分では見ることができないけれども、後ろ姿がそこに現れてくるような歩みをしていこうと思います。

 

「ひらくま」 松本 剛
ひらく「間」。森林の更新に必要なのは、「ギャップ」(倒木や風、もしくは人為的な攪乱等で森林の林冠にできる空間のこと)です。ひらいて、すき間をつくって、光や風を入れて、次の世代の木々が発芽・成長する場づくりをしたいと思います。

 

「柔」 松永 綾乃
“こうあるべき”という固定観念にとらわれず、変化する状況や相手の立場に応じて考え方や対応を柔軟に変えることが、昨年の目標である「愉」につながると考えました。意図的に余白を持ち、その余白を前向きに愉しめる姿勢を身につけたいです。

 

「新」 宮野 泉貴
公私共に色々と悩むことの多かった昨年でした。今年は気持ちを”新”たに、やったことのない”新”しいことにも挑戦したい!私生活においても何か”新”しいことを始めたい!そして今まで知らなかった”新”しい自分の一面を発見したい!と思います。

 

「共鳴々々々々」 門井 慈子
共鳴が反復しながら、少しずつ形を変えていく—そんなイメージから言葉が浮かびました。
どの状態にも“間”があって、そこにある揺らぎやグラデーションを、行ったり来たりしながら舐めたり齧ったり。山に囲まれたこの土地では、共鳴の幅やグルーヴの響きが、より立体的に立ち上がってくるはず。

 

「登る」 伊藤 優子
今年FabCafe Hidaは10周年という大きな節目を迎えます。それは私にとって、一つの大きな山を登るような挑戦です。この節目をただの通過点にせず、一歩一歩を大切に登りたい。山頂にたどり着いたときの達成感を自信に変え、次の10年へ向かう準備を進めるためにまた新たな歩みを始めたいと思っています。

 

「一気通貫」 井上 彩
5年前に初めて各務原の木材市場に訪れ、平野木材の平野社長にご挨拶した際、「一気通貫せよ」と言われたのを覚えています。改めてその意味を問いながら活動したいと思います。

 

芽吹く」 堀之内 里奈
昨年はPR・マーケティング部署へ異動し、新しいことを覚えたり、できることが増えたりと、種を育む一年でした。今年は、その種から芽が出て根を伸ばし、新たなつながりへ葉を広げるとともに、これまでお世話になってきた方々との根をより深められますように。

 

「伝える」 二方 紗耶
私は森のメッセンジャーという肩書きで活動しています。ものづくりに使われる木が、どんな森から生まれ、誰の手を渡り、どのような想いで形を変えてきたのかを、お客様へ丁寧に伝えることを大切にしていきます。また、製作パートナーの方々には、使い手の声や設計に込められた想いを届け、森と人、人と人をつなぐものづくりに努めます。

 

「馬九行久(うまくいく)」 鈴鹿 裕子
何かに挑戦するとき、うまくいった風景を想像できたら自然と良い結果になることって多いと思います。そんな「うまく」にもそれぞれが感じる違いがあるのでその人、その時に応じた「うまく」を模索、共有して取り組んでいきます!+午年なので走り抜きます。

 

「実践」 田中 里海子
今年は考えたことを行動に移し、学びを現場で確かめながら形にしていきたいです。また、FabCafe Hidaを通して、人や地域、ものづくりと関わりながら、小さな挑戦を積み重ねていく。その姿勢を忘れないために「実践」と書きました。

本年が皆さまにとって素敵な年となりますように。
2026年のヒダクマのチャレンジをどうぞお楽しみに!
今年もよろしくお願いします。

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