
連帯の輪を広げる、次のフェーズへ。2023年ヒダクマより新年のご挨拶
Introduction
はじめに
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ヒダクマより、2023年のご挨拶を申し上げます。
ヒダクマより、2023年のご挨拶を申し上げます。
岩岡孝太郎より
日頃ヒダクマにお付き合いいただいている皆さま、新年明けましておめでとうございます。
昨年、一番印象に残り、その後の行動に影響を受けた言葉は、5月のイベントで稲山先生に言っていただいた「飛騨につくるから良い」でした。これは、当時まだ建築中だった森の端オフィスの紹介に対する感想です。飛騨が日常となり、飛騨につくることが必然だったので、正直その意味を深く問えていなかったことに気付かされました。当時は逆に、このプロジェクトを通じて広葉樹建築をいかに横展開可能なシステムにしていくかを考えていました。広葉樹流通が機能しはじめ、川上から川下まで第一線のプレイヤーがそろい、土地の気候風土に適応した建築技術の歴史がある飛騨だからこそ実現できたプロジェクトだと今改めて思います。そして今年、この成果を町中へと波及させていくべく、広葉樹建築からまちづくりへと繋げる構想を進めていきたいと思います。地域内外の方たちとの連帯の輪を広げ、取り込んで参りますので、本年もどうぞワクワクする気持ちでお付き合いをよろしくお願いいたします。
岩岡 孝太郎
ヒダクマ代表取締役CEO/ロフトワーク

松本剛より
明けましておめでとうございます。
2023年が皆さまにとって、良き1年でありますように。
この町に暮らして迎える12回目の(ヒダクマとしては8回目の)新年。毎年見る真っ白な雪を被って眠る山々とそれらに囲まれた飛騨の町の風景への愛着が深まっていく。自分の暮らしや仕事が、その風景をつくっている営みのひとつであるといいなと思う。
オープンして6年が経った「FabCafe Hida」は、この町の「人と人が交わる風景」の一部になっているだろうか。昨年、土場と製材所の隣にできた新拠点「森の端オフィス」は、これからこの町の「人と木が交わる風景」の一部となれるように、少しずつ少しずつ。
2023年、森と人の間に広がる豊かな風景の中で、これを読んでくださっている多くの皆さまとさまざまな活動をご一緒したいと願っています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
松本 剛
ヒダクマ代表取締役COO/トビムシ

都竹淳也飛騨市長より
ヒダクマならびに「飛騨市・広葉樹のまちづくり」を応援してくださっている全ての皆さま、新年、明けましておめでとうございます。
戦後の拡大造林やエネルギー革命以降、長らく「雑木」と呼ばれ資源として日の目を見ない時期が続いた国産広葉樹も、近年の円安やウッドショックによる輸入広葉樹の価格高騰を背景に、現在、その評価が改めて見直されています。
市では、こうした潮流をしっかり見極め、持続可能な広葉樹活用の仕組みづくりを一層推進するため、その礎とも言える「飛騨市広葉樹天然生林の施業に関する基本方針」を全国の自治体に先駆けて昨年10月に策定・公表いたしました。
ヒダクマを含む飛騨市のこうした取り組みは、ゆっくりと、しかし確実に歩を進めており、今では全国で「広葉樹と言えば飛騨市」と言われるまでに成長しました。今後も引き続き、広葉樹活用のフロントランナーとして、全国どこの地域でも成し得ていない持続可能な広葉樹活用に向けた取り組みをヒダクマとともに進めてまいりますので、引き続きのご支援をよろしくお願いいたします。
都竹 淳也
飛騨市長

番外編・初詣と書き初め
仕事始めに、気多若宮神社へ初詣に行きました。





書き初め




2023年のそれぞれの抱負
「なじませる」 松本 剛
これまで7年間、積み重ねてきたものも綻びもたくさんあって、いま再構築が必要な時だと思っている。多彩で刺激的なスパイスの香りを活かしてみんなに愛されるカレーを作るように(できたばかりの森の端は、最初の油にスタータースパイスをなじませるように。7年目のFabCafe Hidaは、甘く香ばしく炒めた玉ねぎにパウダースパイスを加えてなじませるように)、今年は、みんなの背中を押しながら地道にものごとを整える作業に時間を使います。
「響き合い」 井上 彩
多様な音が混ざり合った、響き合いをできたらいいなと思います。取り巻く音、内なる音にも耳を澄ませ鳴らし合い、総体としての音を探したいと思っています。
「手憶」 黒田 晃佑
毎日のことなんて自分のことですら簡単に忘れてしまうものなのですが、ちゃんと忘れないよう憶えておくために今年も色んな方と一緒に手を動かして、つくっていけたらなと思います。
「The Debut」 堀之内 里奈
4月16日にFabCafe Hidaは7周年を迎えます!これまでこの場所で育まれてきたコミュニティと飛騨の森や地域、この場所での出来事に感謝をして、今年はそれらをより充実したfabricationとfabulousとして再プロデュースし、訪れる皆さんとともに新しい気持ちでそれぞれのデビューを迎えれますように。
「整える」 伊藤 優子
今まで、一歩一歩積み上げ、生み出してきた様々なもの・ことは、私や、ヒダクマにとってはその全てが、財産です。昨年は、その価値や大切さ、また多さに改めて気づいた一年でした。なにものにも変え難いそのお金以上に価値のあるもの・ことたちを整えていくことで、飛騨に訪れてくれる人たちにより心地よく過ごしていただける場を提供したいと思います。
「新」 今井 瑞紀
新しい仕事、新しい環境、新しい交流、新しいことづくめの中で、常に新しい気持ちでいること、新しい視点を持つことを大事にしたい。そして吸収するだけでなく、出会う場所、人、こと、ものに私からも新しさを提供できるようにしたいです。
「とけて際立つ」 志田 岳弥
自分と相手、地方と都市、森と川、川上・川中・川下、無意識に引かれる境。思いやりと考えを持って境をとかし、軸を持って自分がすべき仕事に打ち込み、その軸を起点にボーダレスの中から新たな輪郭が立ち上がる。今年は、そんな未来に向けた最初の1年にしたいです。
「第ゼロ感」 岩門 玄
今年の抱負は、第ゼロ感。
五感や、第六感も大事だけど、自分の中にある初期衝動的な感覚、第ゼロ感を大切にしたいと思ってこの字にしました。ヒダクマに来て1年が経ちます。慣れてきたところでもう一度原点を見つめ直し、さらなるステップアップができたらと思います。
語源は、最近ハマっている曲名から。
「心躍らせる」 松山 由樹
2023年の抱負にはふたつの想いを込めました。ひとつ目は自分自身がわくわくしながら森の可能性について探り続けること。ふたつ目はいつも関わってくれる人やこれから出会う人たちに魅力を伝えられるように(心躍ってもらえるように)すること。
「背中を押す」 岩岡 孝太郎
個性豊かな飛騨の森のクマたち(メンバー)が集まっているヒダクマです。彼らがより大きな挑戦、新しいステージへと飛躍できるように、僕はどーんと背中を押します!行って来い!
本年が皆さまにとって素敵な年となりますように。
2023年のヒダクマのチャレンジをどうぞお楽しみに!
今年もよろしくお願いします。