地域とデザインについて興味のある教育機関の方へ
For educational organizations who are interested in a theme of “Local Community x Design"
飛騨市は、他の地域と同様に、高齢化と少子化の課題を抱えている2町2村が合併した人口約2.5万人の市です。土地の9割を森に囲まれ、製造業と農業が主要産業です。”飛騨”ブランドは、家具や組木に代表される木工技術、飛騨牛、世界遺産の白川郷などで知られています。飛騨市は、豊かな森や田園風景、匠による組木建築が並ぶ小京都のような町並みで、『君の名は』の舞台としても知られています。
その昔、富山との通商で栄えた”弐之町”に居を構えたFabCafe Hidaは、世界中に広がるFabCafeブランチのひとつで、クリエイティブで林業再生を目指すヒダクマが運営するクリエイティブ拠点です。素材と技術と加工能力を求め、世界で活躍する建築家やデザイナーが訪れてはレジデンスやロトタイピングを行っています。飛騨には学びのテーマがたくさん転がっています。どこに着目し、どう料理するか。求めるアウトプットに合わせて、プログラム設計、手配、実施のお手伝いをします。
ヒダクマの取り組み
飛騨は、森林の7割が天然広葉樹に恵まれた地域ですが、広葉樹は伐られずに放っておかれるか、伐られても薪や線路の枕木などにしかなりません。ヒダクマの活動は、飛騨市と共に、これらの広葉樹の価値化を通じて、未来の豊かな森づくり、未来づくりにつなげることです。針葉樹だけの痩せた森からは美味しい水も食料も手に入りません。針広混交林の豊かな森を作るため、実験を重ねて知恵や技術の蓄積をすることが大切です。
広葉樹は固くて重く、家具に向いています。ヒダクマでは、デジタルファブリケーションを活用しながら多種多様な家具の開発に力を入れています。確かな組木の伝統技術と高い木工技術を活用し、木工機器とデジタル機器を併用したFabCafe Hidaの工房で、伝統の更新に挑戦しています。
飛騨の豊富な資産、アクセス可能な人と技術と知恵、FabCafe Hidaというクリエイティブ拠点を通じて様々なテーマに沿ったプログラム設計が可能です。
【テーマの元になるトピック】
高齢化社会
自然
伝統技術・知恵
農業
林業
【テーマ例】
“持続可能な仕組み”
“伝統技術と先端技術の融合”
“森のプラットフォーム化”
“高齢化社会のデザイン”
“農業とテクノロジー”
“自然に寄り添うテクノロジー”
“アップサイクルとリパーパス(Upcycle and Repurpose) ”
“職人気質に見る未来のクラフト”
“観光化しない町、通いたくなる町 ”
飛騨にあるもの
【地域資源】
木材(建築、家具、木製品)、チップ、蒔、パルプ、おがこ
森の副産物(野草・薬草(薬草を使ったフード、ドリンク開発、染料用途など)、きのこ)
金属
漆
【個性ある地域資源】
東京大学素粒子研究施設「スーパーカミオカンデ」などの宇宙科学研究施設
NHKさくらの舞台となった「白壁土蔵と瀬戸川・古い町並み」
かおり風景100選に選ばれた棚田と板倉が残る農山村の原風景
豊かな自然
水・雪を活かした酒づくり
国の重要 無形民俗文化財 古川祭(起し太鼓)
【主な産業】
林業
農業(米、野菜)
肉牛畜産
酪農
非鉄金属製錬業
医薬品
自動車部品、セラミック製品、電子部品、給水栓、砥石、木製家具、粉末冶金、粉末加工などの製造業
【クラフト・技術】
和蝋燭
飛騨春慶
山中和紙
ガラス
陶芸
草木染め
木工
畳
左官
大工
酒
ツリーハウス
スタードーム
鮎釣
【訪問先候補】
森
木材伐採現場
木材製材所
家具メーカー工場、ショールーム
大工さん工場
白川郷
板倉づくりの村
農家さん訪問
酒蔵
各種職人工房
【ワークのフォーマット】
視察
リサーチ
技術研修
ワークショップ
ハッカソン
アイデアソン
プロトタイピング
例えば6泊7日なら、こんな過ごし方ができます。
見積例
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- 人数
- 15人〜
- 日数
- 6泊7日
- 金額
- 98,000円 / 人~(税抜)
- (朝・夕食付)
- ※企画・手配一式費用、宿泊費、アテンド費、ワークショップ設計・実施費用を含みます。
※移動費は含みません。
過去にはこんな学校がきています。
・パーソンズ美術大学(アメリカ) ・トロント大学(カナダ) ・香港大学(香港) ・実践大学(台湾) ・神戸芸術大学(神戸) ・国立交通大学(台湾) ・ニューヨーク州立大学バッファーロ校 ・情報科学芸術大学院大学(IAMAS) ・キングストン大学(イギリス) ・飛騨高山高等学校 ・名古屋インターナショナルスクール ・デザインスクール レモンライフ塾
過去のデザイン合宿事例 / Past Design Camp Cases
https://hidakuma.com/blog/past-design-camp-cases/
なぜ、飛騨なのか?
”広葉樹の森”という資源を活用した持続可能な仕組みづくりと”伝統の継承”に挑戦できるフィールドがある
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- 1伝統職人にアクセス可能
- 『飛騨の匠』として知られる職人から高い専門技術を学べるだけでなく、仕事への姿勢など職人魂にも触れられる稀有な体験が可能
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- 2手仕事で自然と共生する暮らしに触れる
- 農業と林業の盛んな飛騨で自然と共に暮らしを営む達人と触れ合うことで、根源的な価値について思考を深めることができる
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- 3クリエイティブ拠点、FabCafe Hidaの活用
- FabCafeのグローバルネットワークを通じて世界中のデザイナーやクリエイターが集うクリエイティブ交流拠点 FabCafe Hidaにて、木工機器と先端機器を併用し、ものづくりをできる環境がある