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  • 木のトリビア
コンクリートから木材へ。なぜ今 「木」が注目されているのか。木が持つ凄すぎる効能 まとめ

建築や構造、環境において、欠かせない素材である木。現在、世界中の多くの研究機関、建築家やデザイナーが、木におけるものづくりの可能性に再注目しています。
鋼鉄の5倍強くて5倍軽い「セルロースナノファイバー」は木で作ることができる新素材として注目されているし、プラスチックばかりだった電化製品に木を取り入れて家電のナチュラル化を目指す企業も少なくありません。

↑ デルタ電子がヒダクマと開発したIot水耕栽培キットfoopは、電化製品でありながら筐体に木を使うことに成功しました。
(関連記事:逆境を乗り越え、最新IT家電と結ばれた無垢の木の話。)

FabCafeやFabLabなどのデジタルファブリケーション機器をシェアできるスペースが増えて、人が自ら手を動かし、自分の生活に必要な道具や家具をつくることもできるようになってきました。そんな時に木は最適な素材でもあります。


↑ FabCafe Hidaで、普段使っている木のまな板をリペアする主婦の方々。

木は、いつの時代もわたしたちの生活に欠かせない存在です。木を使ってものを作るために、知っておくと便利な木の効果と適材適所で材を使うための知識を紹介します。

鉄の400分の1の熱伝導率。

夏は涼しく、冬は温かい。湿度が多いときは水分を吸収し、乾燥している時は水分を放出。まるでエアコンですね。抜群の断熱効果をもっており、南極大陸の昭和基地も木造が採用されています。

紫外線を吸収する

木で作られた室内や家具は、紫外線を吸収するとともに光の屈折を拡散させる効果があります。これにより目への刺激を抑え、疲れにくく居心地の良い空間となるのです。

人の副交感神経を活性化させる

心地よい木の香り。この香りにはフィトンチッドと呼ばれる物質が含まれており、交感神経の興奮を抑え、副交感神経を活性化させます。それによりリラックス効果を得ることができます。

硬すぎず柔らかすぎない。適度な弾力を持つ。

木には硬い木や柔らかい木がありますが、柔らかい程弾を持っています。木のフローリングでできた床は、足の衝撃を吸収しするので疲れにくいとされています。空気を多く含むスギやヒノキのフローリングは、真冬に裸足で歩いても冷たくないという特性もあります。


ヒダクマが取り扱っている10種類以上の木には、それぞれ異なる手触りや木目、硬さ、効果があります。次は樹種ごとの特徴をご紹介します。

サクラ

春の象徴、花の代名詞な木です。色は薄いピンク。タンニンという物質を含み、水や腐食に強いという効果をもっています。また、経年変化により色に深みが増してゆきます。切ったり磨いたりすると甘い香りがしてうっとりしちゃう木です。


胡桃(クルミ)

針のような鋭い導管を持っています。他の広葉樹とくらべて柔らかいですが、弾力と衝撃吸収力があり、割れたり折れたりしにくい木です。


栗(クリ)

荒々しい木目と薄茶色が特徴です。サクラと同様に、タンニンを多く含むの非常に水に強いという性質があります。屋外での耐久性にも優れていて、縄文時代にすでに住宅の腐りやすい部分にクリを仕様していたそうです。


水目(ミズメ)

別名「あずさ」、「夜糞峰榛(よぐそみねばり)」など色々な名前がある木です。「ミズメ」の由来は、切ると水が出るから。「夜糞」の由来は、その水が臭いから。他の広葉樹とくらべて、木目が非常に緻密で、中身が詰まっている感じ。固くて重いです。滑りが良く、かつすり減りにくいので、建具の敷居や家具のひきだしなどに使うと良いとされています。

橅(ブナ)

「木」「無」とくのは、 腐りやすく反りも激しいため、使い道の「無い木」であったことに由来。加工技術や乾燥技術が上がった現在ではそのようなことはありません。「森の母」と呼ばれる木で、落ち葉が森の土壌を良くする腐葉土となります。もしこの木がなくなれば、ほとんどの生物が生きられないと言われています。


楢(ナラ)

どんぐりの実る木です。切った面によって木目の表情がまったくことなるという特殊な構造をしています。ウイスキーの醸造樽に使われており、その香りや風味を付けるのにかかせないとされています。ナラのオガコをペロっと舐めてみると、まさにウイスキーの味がします。とても硬くて耐久性があり、家具材として優秀な木でもあります。


朴(ホオ)

飛騨でもとりわけ多く生息しているのがホオです。とても大きな葉っぱは、飛騨では朴葉寿司や朴葉味噌という郷土料理になります。(おいしいですよ、食べに来て下さい)アレロパシーという物質を放出しており、他の植物の成長を妨げるという特性をもっています。よってこの木の周りには他の木が生えにくいそうです。
色も緑色の独特な雰囲気を持っています。刃を傷めにくく、殺菌効果があるのでカッティングボードに最適の木です。


栃(トチ)

絹のような滑らかな木目と、透き通るような色白さが妖艶な雰囲気を醸し出している木です。特殊な細胞構造をしており、よく見ると木目と垂直方向にナミナミした模様があるのが見分けのポイント。腐りやすく、柔らかいので強度が低い木ですが、実はテーブルの天板にはかなり適しています。器やグラスを置いた時に、その衝撃を吸収する為、嫌な音がしない。つまり器が割れにくいのです。

いかがでしたか?木によって、硬い木もあれば柔らかい木もあり、水や害虫に強い木などそれぞれに異なる特徴を持っています。建築やインテリアでは、雰囲気や色味などのフィーリングで木を選んでしまいがち。それよりも、適材適所で木を使ってあげる方がより木を使う意味や効果を発揮することができるのではないでしょうか。

飛騨の木を使ってみませんか?

飛騨市の面積の約9割が森林。そのうちの7割が広葉樹林という全国でも珍しい土地です。
木を伐採することは環境に悪いというイメージがありますが、実際は森の環境を保つ為に、適度に木を切り、再び植えることが必要とされます。健全に保全された森は、豊かな土壌をつくり、きれいな水と、空気を作り出す。木を使うことが、豊かな森を育てることに繋がるのです。FabCafe Hidaは、その豊かな山や森の恵みである木を誰もが享受することができる場所。木にまつわるさまざまな開発や体験プログラムを行っています。

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飛騨の小径木を活用した家具の開発。
関連記事:腕利きの職人さんに製作を断られたイス。FabCafeのマシンを駆使して不可能と言われた加工に挑む。

木をふんだんに使ったオフィス空間
(関連記事:渋谷のビルに巨大な無垢の角柱がどーーーーん。木を活用したアジャイルなプロジェクトスペースができました。)


様々な樹種を混ぜたヘリンボーン・フローリング


FabCafeに滞在し、併設された木工房を使ってオリジナルの家具をDIYすることもできます。
(関連記事:FabCafe Hidaの設備をフル活用して、家具を作ってみた)

 

ヒダクマでは、木を学ぶ為のプログラムとして ものづくり体験や 滞在制作プログラム、森歩きツアーなど様々な体験をご用意しています。

お気軽にお問い合わせください。

 

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