- デザイン合宿
森とクラフトの町、飛騨。最先端技術を駆使して、ものづくりに生命の息吹をー23日間のデザイン合宿『Smart Craft Studio 2017』 が5/28(日)からスタート
舞台は豊かな森、豊富な木材、伝統のものづくりで知られる飛騨古川。
飛騨のマスターたちから伝統の技と知恵を学び、世界最先端のテクノロジーをリードする講師たちからA.I.やIoTなど最先端技術を学ぶ1週目。
飛騨の人々にインタビューをしてその暮らしぶりをリサーチし、アイデアからコンセプトを導き出す2週目。
2週間の学びやリサーチ結果を統合し、最先端技術を伝統技術に適応して人と人工物の間に相関性を与えるプロトタイピングの3週目。
23日間にわたるイノベーションキャンプ、『Smart Craft Studio 2017』が5月28日(日)から始まります。
昨年に続き第2回目となるイノベーションキャンプ『Smart Craft Studio』の今年のテーマは、アニメイティング・クラフト。直訳すると生命が宿ったものづくり。最先端の技術を駆使して人間の性質を捉え、伝統技術へ適合または統合し、デザインアプローチで人と人が生み出した物との間に相関関係を与える試みです。
参加学生は様々なバックグラウンドを持った世界の大都市で学ぶ学生たちです。ニューヨークのパーソンズ、カナダのトロント大学、香港大学、台湾の実践大学からメディアテクノロジー、ファッション、プロダクトデザイン、建築などを専攻しています。日本の伝統技術や職人魂、長閑な田園風景は彼らの目にどのように映るのか?その一方で他の地域と同様に起こっている人口減少、技術継承の喪失、森が瀕する現状などをどう考えるのか?
彼ら自身が飛騨地域に暮らす人々を訪ね、インタビューをして暮らしを学び、未来を思い、持てる知識とスキルと最先端技術を掛け合わせてデザインする日々。そこには、生み出す楽しみも、苦しみもあるでしょう。合宿は、世界中から集まった若い精鋭たちが飛騨という秘境の地で初めて会うところからスタートします。互いを理解し、受け入れ、時には妥協をしながら進めていくプロセスは非日常の秘境に身を置くという特別な体験が後押ししてくれるはずです。様々なゲストによる刺激的な講義も行われます。また、途中、日産のデザイナーチームも参加し、”日本のDNA”を求めて木工や伝統技術を学び、学生と協働で最先端技術と掛け合わせたプロトタイピングを行います。ーそんなワクワクのプロセスをぜひご覧になりませんか?
プログラム期間中はいつでもオープンです。いつでもご自由に見学にお越しください。
以下の日程にご参加いただければ、学生さん達とより多く交流を楽しんでいただけますし、特別ゲストからの講義も無料参加いただけます。また、学びとリサーチの3週間から生み出される結果を、中間発表や最終発表という形でご覧いただけます。
オープンハウス
スケジュール:
5/28(日)19時〜21時 歓迎会
5/29(月)17時〜19時 ゲストスピーカーによるトーク1『 森と人との歴史:遺伝子、景観、飛騨から世界へ』(ゲスト:筑波大学山岳科学 津田吉晃氏)
6/3(土)16時〜18時 ゲストスピーカーによるトーク2『声を通じた新しいコミュニケーションの体験創造について』(ゲスト:DOKI DOKI CEO 井口尊仁氏)
6/8(木)16時〜18時 日産チーム発表(デモンストレーション)*途中、日産チームが参加します
6/10(土) 9時〜 中間発表(デモンストレーション)
6/17(土)14時〜18時 最終発表(デモンストレーション)
19時〜21時 送別会
場所:
FabCafe Hida(岐阜県飛騨市古川町弐之町6-17)
プログラム:
SCS2017プログラム
プロジェクト概要:
https://hidakuma.com/blog/smart-craft-studio-2017/
ゲストトークとプロフィール:
トーク1:5/29(月)17時〜19時
テーマ:『 森と人との歴史:遺伝子、景観、飛騨から世界へ』
スピーカー:津田吉晃 氏
プロフィール:
筑波大学山岳科学センター菅平高原実験所・准教授。スウェーデン(ウプサラ)、イタリア(フィレンツェ)、インド(バンガロール)、西表島などでの研究生活を経て現職。専門は世界各地の森林樹木を主な対象とした集団遺伝学およびその生態系保全・管理への応用。最近はさらに遺伝学的データから時空間的に推定した種の歴史の情報と森林文化、人間活動が森林に与える影響、木工品(特にギター)などとを結びつけ、より多くの人に木、森、山に親しんでもらえるよう研究を展開している。
トーク2:6/3(土)16時〜18時
テーマ:『声を通じた新しいコミュニケーションの体験創造について』
スピーカー:井口尊仁 氏
プロフィール:
DOKI DOKI CEO。連続起業家。セカイカメラ、テレパシーを経て、今はボールという音声コミュニケーションツールによる地球規模の共感ネットワークを創造中です。
スタジオディレクター:
Kyle Li(カイル・リー)
パーソンズ・スクールオブデザイン(Parsons School of Design)コミュニケーションデザイン&テクノロジー助教授
Ruei-Yi Yen(リュイ・イェン)
実践大学(Shih-Chien University)ファッションスタイリング&デザインコミュニケーション講師
Harvey Chung(ハーヴェイ・チャン)
香港大学(University of Hong Kong)建築学部助教授
Mauricio Quirós Pacheco(モーリシオ・パチェコ)
トロント大学ジョン・ダニエルズ建築・ランドスケープ・デザイン(John H. Daniels Faculty of Architecture, Landscape, and Design)助教授
ゲスト講師
小林茂(Shigeru Kobayashi)
情報科学芸術大学院大学 (Institute of Advanced Media Arts and Sciences [IAMAS]) 教授