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Smart Craft Studio (スマート・クラフト・スタジオ) 2017『アニメイティング・クラフト』ー最先端技術を日本の伝統木工技術に適応し、人と人工物の間に相関性を与えるデザインアプローチ

 

『Smart Craft Studio in Hida』は、岐阜県飛騨市にあるデジタル木工房のFabCafe Hidaを拠点にプロトタイピングを行う3週間の集中デザイン合宿です。2016年からスタートし、今年も新緑の美しい6月に開催。期間は2017年5月28日〜6月19日です。

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プログラム概要

『Smart Craft Studio in Hida』は、岐阜県飛騨市にあるデジタル木工房のFabCafe Hidaを拠点にプロトタイピングを行う3週間の集中合宿です。今年はアニメイティング・クラフトをテーマに、日本の伝統的木工技術と人間の性質を捉えたデザインアプローチとの統合を目指します。

今年のスタジオワークでは、アートやデザインの文脈から、木工や感覚処理、A.I.を通じて、人間と人工物の間に相関関係を生み出す方法を探ります。参加する学生たちは、林業や木工および職人から実践的な伝統の組木技術を学び、オープンソースやモジュラーIoTハードウェアを使ってプロトタイピングを重ね、新しいタイプのA.I.を使って生きた感覚データから新しい洞察を導き出す実験を行います

Smart Craft Studioのチームは、第一線で活躍しているアーティストや工学デザイナーたちと数々のワークショップを生み出しているメンバーから構成されています。今回の合宿における彼らの役割は、アーティストやデザイナーのクリエイティビティをより早くスムーズに引き出せるように技術的なハードルを最小限にすることです。合宿は、モチベーションを最大に引き出せる飛騨という環境の下、事前にプログラム化されたコードテンプレートとモジュラーIoTプロトタイピングツールを使い、経験豊かな技術指導者のきめ細かな指導の下で進行されます。

学生はチームに分かれ、3週間にわたるプログラムの最終日に機能するプロトタイプ(試作品)を発表します。

各チームメンバーは、ファッション、プロダクトデザイン、インタラクティブメディア、建築など異なる分野を専攻する学生から構成されます。プログラムは主に英語で実施され、日本語通訳が入ります。

 

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岐阜県の中でも広葉樹扱い量No. 1の西野製材所。ここでは林業、木材の特徴、加工プロセスなどを学びます。

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組木は日本に古くから伝わる伝統建築技術です。その昔、飛騨の匠は京に上り寺院仏閣を建立し、その技を税の代わりに国に納めたと言われています。

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プログラムでは、組木を実践で学び、プロトタイピングの基本となるコンセプトを組み立てます。
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壁継はいくつもある組木の種類です。日本のクリエイターが組木の機能を学んだ後にこのプロトタイプをつくりました。これは3Dプリントとの組み合わせで、日常生活において役立つ機能的なプロダクトです。

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飛騨の広葉樹をつかったテーブル用の脚。脚は組木の機能を生かし、知恵の輪のように組外せるようになっています。

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プログラムでは実際に飛騨の職人技を見学します。繊細な仕事ぶりやその精神に刺激を受けられるでしょう。

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杉材を家具でも活用できるように開発された圧縮杉の研究所 (c) きつつき森の研究所

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華道ワークショップを通じて、”侘び寂び”の哲学に見られる日本の美観を学べます。

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今年は、IoTやA.I.を活用し、アートやデザインの文脈で人間と人工物との相関関係を見出します。

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2016年に行ったSmart Craft Studioのプロトタイピングの様子

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2016年に行ったSmart Craft Studioでつくられたプロトタイプ

飛騨について

飛騨は岐阜県の北に位置し、豊かな森に囲まれた環境で、林業や家具産業、伝統の組木技術が発達しました。原風景とも言える美しさが残り、脈々と続く伝統工芸や美味しい食材などに囲まれた特別なエリアです。

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飛騨古川の街

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飛騨の森。飛騨市は面積の93%が森で、そのうちの7割が天然の広葉樹に覆われています。天然の広葉樹が豊かなエリアは日本でも限られています。広葉樹は豊かな土壌と水を育み、健康な食材を耕します。

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飛騨の暮らし

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FabCafe Hida


開催期間
2017年5月28日-2017年6月19日

開催場所
FabCafe Hida (岐阜県飛騨市古川町弐之町6-17)

本プログラム参加者
本プログラムへの参加は現在以下の3大学に通う学生です:
Parsons School of Design
Shih Chien University
The University of Hong Kong
University of Toronto

募集期間
2017年2月15日〜2017年3月19日

応募方法
応募概要と応募ページは以下より
http://www.loftwork.com/projects/scs2017/

締め切り
2017年3月19日のアメリカ東部標準時間深夜0時(18日から19日に時計が変わった時=
日本時間午後2時)

*合宿の開催は参加者が一定数に達した場合のみとなります

 

スタジオディレクター:

Kyle Li(カイル・リー)
パーソンズ・スクールオブデザイン(Parsons School of Design)コミュニケーションデザイン&テクノロジー助教授

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Ruei-Yi Yen(リュイ・イェン)
実践大学(Shih-Chien University)ファッションスタイリング&デザインコミュニケーション講師

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Harvey Chung(ハーヴェイ・チャン)
香港大学(University of Hong Kong)建築学部助教授

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Mauricio Quirós Pacheco(モーリシオ・パチェコ)
トロント大学ジョン・ダニエルズ建築・ランドスケープ・デザイン(John H. Daniels Faculty of Architecture, Landscape, and Design)助教授

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ゲスト講師

小林茂(Shigeru Kobayashi)
情報科学芸術大学院大学 (Institute of Advanced Media Arts and Sciences [IAMAS]) 教授

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2016年のSmart Craft Studio に関するレポート

https://hidakuma.com/blog/

応募に関する詳細は以下からもご覧いただけます。
http://www.loftwork.com/projects/scs2017/

 

最後にこの場をお借りして、今年のSmart Craft Studio 2017のキービジュアルとして素敵な写真を提供してくださった昨年のSmart Craft Studio 2016に参加された Brandon Eli John Bergem とChiehping Chenにお礼を申し上げます。