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飛騨の森を歩こう!ー森の不思議Q&A編

森に足を踏み入れると、深呼吸したくなる理由!

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こんにちは。FabCafe Hidaの堀之内です。先日、ヒダクマスタッフ全員で飛騨の森「洞地区の森」「池ヶ原湿原」へ行ってきました。森では普段目にすることがない様々な不思議や発見がありました。
ガイドは森の達人・岩佐勝美さん。飛騨の森の魅力に迫る!その楽しみ方をQ&A形式でご紹介します!


岩佐勝美さん
飛騨のガイド協会 会長
飛騨市・白川郷自然案内人協会 会員

Q. 森へ行くとき、持っていくと良いものはなんですか?

A.「北飛騨の森を歩こう」持ち物チェック一覧ページをご覧ください。

さあ!森へ出発!

飛騨の奥地の洞地区の森へ入ります。

この森ではヒダクマの木工場でもよく目にする、ブナ・トチ・クルミ・ホオの木が多く見られます。
これらは河畔林川辺林、かわべりん)とも呼ばれる水の近くに生える木。
特にブナの木は「緑のダム」と言われるほど雨水などの水を根元に集める機能があり、一本のブナの木から8トンもの水がわき出るとも言われています。

今は廃村となっていますが、平成23年までは人が住んでいました。

丸い形が可愛らしいカツラの葉。

森の水は冷えています。この水を求めて集落が栄えたのかもしれませんね。

神社の講堂にこんな跡が!

Q, 一部だけ崩れてボロボロ、なぜでしょうか?

A, これは劣化ではなく、クマが齧った跡でした。

ペンキなどの塗料に含まれるシンナーの匂いに惹かれて齧ったもの。
人間がコーヒーやチョコレートを食べたくなるように、クマにとってペンキは嗜好品なのかもしれないですね。

さらにここ一帯に生えるブナは、クマが大好物なタンパク質で高カロリーな実をつけるため、クマにとっては最高のロケーションです。

さらに歩き続けると大きなカツラの木を発見!

Q, 何本生えているか分かりますか?

A, 実は1本のカツラの木!

カツラの生命力はとても強く、 1本でも生き残るために根元から無数に枝分かれしています。
その様は千手観音像のように神秘的!古くから仏像などの彫刻に利用されている地方もあるそうです。

生命力が強く寿命も長いためか巨木も多いブナの木、木の周りを紐を垂らして計測すると、なんと20mも!
日本最大級で樹齢数100年から1000年に及びます。

見上げるほどに立派な木々たちに圧倒的なパワーをもらいます。

Q,針葉樹林の中にクリなどの広葉樹も一緒に生えている光景をよく目にします。それはなぜでしょうか?

A, 建築などに使用し易い真っ直ぐなクリの木を育てるため。

こういった場所に生える広葉樹は人工的に植えた木が多いそうです。
加工しやすい木に育てる為には真っ直ぐに育つのが得意な針葉樹と一緒に植えることで、人工的に植えた木が周囲の針葉樹に習って真っ直ぐ育ちます。

さらに人が出入りをする神社の近くに植えることで、当時の人々は日々の成長を確認しながら暮らしていたのかもしれません。

お昼休憩!濃い味が体に沁みます。

濃いめの味つけなのは、夏場にリュックに入れても腐らないように。
大自然の中で広げても違和感が無い、笹を使ったパッケージの「飛騨の森弁」です。

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次に足を運んだのは「池ヶ原湿原」

池ヶ原湿原は、奥飛騨数河流葉県立公園内にある低層湿原(河川の下流域や地下水位の浅いところで見られる湿原)
神秘的な景色で遠目から見ると「君の名は。」の糸森町に似ていると有名な場所です。

6月に湿原で咲く黄色の花のリュウキンカ。

5月上旬に湿原いっぱい広がる「水芭蕉」はこの湿原の名物。
日陰に咲き残っていました。クマも水芭蕉の実を目当てに湿原にやってきます。

Q, 写真右入り口に吊るされた缶が!この缶は、なぜ設置されたのでしょうか?

A, 森に入る際のクマ避け。

これを叩いて音を出します。
クマが襲う理由は驚いた時に自己防衛で攻撃してしまう為、人間側から音で知らせて「いまここにいるよ」と合図を送ります。

お互いのために「鈴を持って歩く・音楽をかける」などして森を歩きましょう!

残念ながら水芭蕉の時期は過ぎていましたが、この景色が私のお気に入りになりました。儚げで美しい景色です。

しかし、この木は“要らない木”

しかし、この写真に映るブナ木は上記に書いたように水を含む性質があり、
湿原を潤す水分をこの木が吸ってしまうので、湿原の保護の為には間引いた方が良いとされています。
儚げに映るのはそういった理由かもしれません。

ボランティアを募集しています!

7/15(日)
この池ヶ原湿原の外来植物除去のボランティアを募集されています。
作業終了後には、森の中でのフルートミニコンサートが開催されるそうです!

ボランティア募集ページはこちら

 

この機会に、みなさんも初夏の飛騨の森にいらっしゃいませんか?

ヒダクマのFabCafe Hidaの滞在プランもありますので、あわせてご検討ください。
宿泊の拠点にお使いください、木工体験も合わせて利用いただけます。

【日本の真ん中、森の宿 FabCafe Hidaの宿泊プラン】

そして最後に「種蔵の里」へ
次回「森を歩こう!ー種蔵の里編」お待ちください。