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「ふすま」のアイデアを取り入れた、木製ディスプレイ什器

2018年4月、ヒダクマにとって2度目となる海外への製品輸出を行いました。
行き先は、香港。FabCafeが主催するデジタルファブリケーション分野のグローバルアワード「YouFab Global Creative Awards」の作品展を、香港にて開催。その作品を展示する為の什器をヒダクマで製作しました。

設計は、香港と東京をベースに活動する建築家のMai Komuroさんです。

小室 舞 さん
2005年に京都大学工学部建築学科卒業の後、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻在校中にスイス連邦工科大学チューリヒ校へ留学。大学院修了後2008年から2017年までバーゼルのHerzog & de Meuronに所属し、2014年以降はAssociateとして美術館M+のために香港事務所に勤務。2017年に独立して香港と東京にてKOMPAS設立。(www.kompas-arch.com)

 

 

 

 

日本の建具 ’ふすま’を取り付けるような感覚で、パネルを展示することができる什器。

‘YouFab Creative Awards のさまざまな受賞作品を一堂に展示するにあたり、広い会場内で重層するフレームによってその多様性を引き立てようと考えました。飛騨の木工技術を活かす機会により、飛騨特有の広葉樹間伐材を使った細身の木枠を組み合わせてそこに襖のようにパネルをのせることで、輸送や設営を簡易にするだけでなく柔軟な展示内容の調整を可能にしています。立体格子のような展示テーブルや什器が開放感を保ちながら原っぱの中の木々のように散らばり、来訪者がその間を巡りながらフレームを通して多様な作品と触れ合い新たな発見をすることを期待しました。 -by 小室さん-’’

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「ロの字」のフレームだけで構成された、シンプルな構造。4つのウィングが飛び出しています。

作品の雰囲気に応じて、3種類の異なるトーンの木を使いました。白っぽいのがセン、赤みが強いのはニセアカシア、グレイッシュな木がクルミです。

各フレーム同士がつながり、お互いに支え合う構造をとりました。

作品パネルを設置できる’ふすま’型

作品を紹介するパネルは、貼りパネだけでなくアクリルやファブリックなど、様々な素材を挿入したい。それらをうまくフレームに収めるにはどうすればいいか。求められたことが、「簡単にパネルを脱着できること」でした。
そこで考えたのが、ふすまのように斜めに差し込んではめ込むやり方です。これなら、当日作品のテイストに応じてレイアウトを吟味できるし、何も挿入しない部分があっても空間が開けて見えるのではないかと考えました。

上部の溝は深めに掘ってあり、斜めにしながら差し込みます。

下段の溝はとても浅く掘ってあります。こうすれば、溝にストンと落ち込んではずれなくなります。

フレームの中にパネルがしっかりと収まりました。

作品に応じて色々な展示の仕方ができる

線で構成された什器は、何かをひっかけたり、棚板を取り付けたりと柔軟な展示に対応できます。

フレーム構造なら、ハンガーをひっかけたりすることも

棚板を取り付けて、そこにものを置くこともできます。

内部プロジェクターを仕込めば、映像を映し出すことも!

全体図

本プロジェクトを終えて Maiさんのコメント

”材料や技術が備わった場所で実際の作り手の方とモックアップを作りながら進めていくのはとても楽しいプロセスでした。時間の都合上試せなかったアイデアなどもあったので、また何かの機会でヒダクマさんと協働できればなと思います。”

飛騨に来て、あなたのアイデアを一緒に形にしてみませんか。

ヒダクマでは、住宅やオフィス、展示スペースなどのインテリア空間の家具の製作を承っています。取り扱う樹種は40種類以上。用途や設計に応じて適切な素材を探すお手伝いも行います。素材サンプルやお見積りなど、お気軽にご相談ください。

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