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100年後、200年後、飛騨の森に還元できるかたちを求めて。2021年ヒダクマより新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ヒダクマより、2021年のご挨拶をお届けします。

岩岡孝太郎より

建築家の浜田晶則さんが設計し、住友恵理さんが技術協力し、飛騨の職人による製作で完成した曲木のプロダクト《Torinosu》の製作現場

皆さま、新年明けましておめでとうございます。
静かな年明けとなった2021年のはじまり。いつにもなくのんびりと空を眺める機会が多かった。空の好きなところは見渡せないその先へと必ず繋がっているところ、そして境界が曖昧なところです。
森も同じだと思いました。飛騨の森と言えど、隣の森との境界は判然とせずに繋がっています。どこに境界が存在しているか自体は重要ではありません。曖昧であっても認識上の境界を設定することではじめて「どこぞの森」だと定義することができます。そうしてはじめて僕らはその森を目的とした関わり方を考え、行動し、実行することができるようになります。
飛騨の森を起点とした物質的な連鎖は、木の流通だけ追っても全体は見えてきません。そもそも形のない(見えない)様々な連鎖・連環が多いはずです。ヒダクマは、この連鎖・連環を「飛騨の森の経済圏」と捉え、曖昧であっても輪郭を与えて明らかにし、地域内外の人々と共有可能な状態をつくり出したいと考えています。
「ようこそ、飛騨の森へ」今年も多くこう言える年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

岩岡 孝太郎
ヒダクマ 代表取締役CEO / ロフトワーク

松本剛より

ヒダクマの森(社有林)を開放し、自由に過ごしてもらいながら一緒に森のことを考える山観日

新年、明けましておめでとうございます。
「地の時代から風の時代にシフトする」という言葉を目にします。実際、私たちも創業時から、豊かな可能性のある飛騨の森に世界中から風を集めてきました。そして、昨年2020年は、耳材や巨大丸太等のこれまで活用がなされなかった広葉樹を使った空間づくりやAR技術を活用した曲がり木加工等のユニークな事例をつくることができました。
しかし、いくら風が吹いてもそこに土がなければ、木が根付き花咲き実が実ることはありません。飛騨は土が豊かなおかげで、戦後に皆伐され放置されたところからも実生や萌芽更新で木々が再生し、今豊かな広葉樹の森が在ると言われています。今年2021年は、私たちは自らの活動の成果を積み重ね、これから飛騨の森に関わってくれる方々にとっての土のような存在になりたいと思います。水を貯え、強い風が吹いてもしなやかに受け流す木々を育て、風が運んでくる新しい種を育むことができる、優しく強く豊かな土。
土は多くの生き物の合作でもあります。そして、その上に生える植物や暮らす動物に大きく影響されます。
お客さまや、建築家をはじめとするパートナーの皆さん、昨年から開始した「広葉樹活用推進コンソーシアム」や「広葉樹のまちづくり学校」でご一緒しているたくさんの仲間たちと一緒に、土づくり、森づくりに取り組んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

松本 剛
ヒダクマ 代表取締役COO / トビムシ

都竹淳也飛騨市長より

新年、明けましておめでとうございます。コロナ禍が続く中ではございますが、市民の皆さまにとりまして、新しい年が健やかで実り多い年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、新型コロナウィルス感染症の拡大は、観光や飲食業を中心に市の経済や市民生活へ多大な影響を及ぼし、未だ終わりが見えない状況です。市としましては、様々な対策に取り組んでいるところですが、本年も引き続き、あらゆるところに細かな目配りを行い対策に取り組む所存です。
林業・木材業におきましても厳しい状況は続いてはおりますが、市が進める「広葉樹のまちづくり」は、令和2年度から新たなフェーズに入り、全国にも事例がないチャレンジ的な取り組みを開始しました。
具体的には、昨年6月に「広葉樹活用推進コンソーシアム」を設立して小径広葉樹の新たなサプライチェーンの構築を進め、また、連携協定を結んだ県立森林文化アカデミー協力のもと「広葉樹のまちづくり学校」を開校し広葉樹の活用について考え実践することができる人材の育成などを進めています。
令和3年度はこのような取り組みに加え、ヒダクマさんと一緒に開催している「広葉樹のまちづくりツアー」を引き続き実施するとともに、飛騨市をフィールドに専門家や試験研究機関が研究・実証を行い「飛騨市型広葉樹林業」の確立を目指す取り組みや広葉樹材の利用を進める新たな事業も計画しております。
コロナ禍がいつまで続くのか未だ不透明ではございますが、本年も、市民のみなさまのご支援・ご協力のもと、「広葉樹のまちづくり」の取り組みを着実に進めていくことをお約束し、新年の挨拶とさせていただきます。 

都竹淳也
飛騨市長

番外編・初詣と書き初め

仕事始めに、みんなで気多若宮神社へ初詣に行きました。新しいメンバーも増えて賑やかに。

「お正月何してた?」と話しながらFabCafeから歩いて神社に向かいます。

ここ数年暖冬でしたが今年はよく雪が降っています。

お参りの後、おみくじで今年の運勢をチェック

新春恒例の書き初め。新年の目標を思い思いにしたためました。

書き初めに込めた思い

松本 剛

「土になる」

何もないところに真っ先に生える樹木のことをパイオニアツリーと呼びます。それは葉を広げて日陰を作り、落とした葉や枝が朽ちて土になり、他の植物が育ちやすい環境を作ります。そこに鳥や動物たちが集い、その糞などを通じてたくさんの種子がもたらされ、豊かで明るい森が生み出されます。仕事始めの日にヒダクマ社員のみんなが色とりどりのやりたいことを発表してくれて、そのすべてにわくわくしました。それらがひとつでも多く実るよう、いい土になりたいです。

黒田 晃佑

「可不可」

可能か不可能かはやってみなければわからないことが多いなと、よく思います。やってみると予定調和でない発見があったりして、次の何かに繋がっていくものだと思います。今年もチャレンジして、わくわくする一年を過ごそうと思います。

門井 慈子

「慣れずになれなれしく」

昨年の年初めからヒダクマにjoinし、あっという間に1年が経ちました。皆さまから、森について、広葉樹について、飛騨について様々なことを教えていただきました。一年前よりは成長し、少し慣れてきました。が、慣れると目的と手段が逆転しがちな自分なので、”慣れない”を常に心に抱いて今年一年面白い活動ができたらと思います。"なれなれしく"と言う言葉は木や職人さんとの距離感が身近でありたいなと言う意味です。本年度もよろしくお願いいたします!

大田 亜子

「白熊珈琲」

この春、オープニングスタッフとして約5年間勤めたFabCafeを卒業し、同じ飛騨古川に喫茶店をオープンします。店名は喫茶ナヌクです。(ナヌクはフィンランド語でシロクマの意味)この場を離れるから関係がこれで終わりではなく、今後も色んなサポートをさせてもらえたらと思っています。よろしくお願いします。

堀之内 里奈

「和」

互いに相手を大切にし、協力し合うこと…FabCafe Hidaに関わる人、スタッフやお客さまがここでやってみたいことをどんどん叶えることができるような調和を図って行きたい。和という漢字には笑という意味もあり、笑いや笑顔が絶えない一年になりますように。

北平 奈々

「積土成山」

少しの土でも、それを積み上げていけばやがては山になる、という意味です。初めの1年間は覚えて慣れて、臨機応変に対応出来ることが目標なので、小さなことでも一つひとつの経験を大切にて、自分のものにしていけるように頑張ります。

伊藤 優子

「笑う門になる」

コロナ禍で外出が厳しい世の中ですが、それでも飛騨やヒダクマの魅力をもっと色んな人に知ってもらいたい。どんな状況下でも、来て頂いた方に「来てよかった。」「もっと知りたい。」「また来たい。」と、安全に安心してこの場所を愛して頂けるよう、いつでも笑顔を絶やさずお迎えすることができたらと思います。お客さまは私たちの"福”となって、また私たちが笑顔になる。今年もそんな幸福の循環が生まれたらという気持ちで、笑う門になり、皆さまのお越しを心よりお待ちしてます。

井上 彩

「一樹春風有両般」

今年、ヒダクマに春風が吹く予感がしています。そうなってほしいという希望かもしれません。その時一面だけでなく色々なことに気づき、大らかに受け入れられたらと思います。

志田 岳弥

「遡上」

未来に向けて力強く川を上るアユのように日々を送り、川の源である森にたくさん入ることでその価値を考える年にしたいと思います。

松山 由樹

「走る」

本年よりヒダクマで働かせていただくことになりました。一年目は目の前の仕事について一つひとつ取り組み、走り抜けたいです。また、飛騨の森を自由に走り回れたら…という思いもあり、"走る"を選びました。

浅岡 秀亮

「原点回帰」

今年でヒダクマに参加して6年目(!)。1年目の頃からは想像もつかないくらい、自分も会社も大きく変わり成長したと思います。あの頃思い描いていた考えや展望も、いまの視点で一度見直してみると、また新しい発見が見えてくるかも。毎回異なる作風のアーティストが9枚目くらいのアルバムで初期のテイストに戻ってくる感じも、良いですよね。

岩岡 孝太郎

「木質燃料で整う。」

森の恵みを余すことなく享受すること。形のないカタチに目を凝らすこと。広葉樹の森の経済圏に曖昧な輪郭を与えること。今年の僕らの活動が人々にこの上ない心地良さを届けられることを願って。

書き初めの後の全体ミーティングでは、各メンバーがこれからやりたいことを共有しました。

もうすぐヒダクマ6年目の浅岡。目標の原点回帰について語ります。

この日初出社の松山から自己紹介

カフェ担当の北平はカフェメニューを提案

今年はもっと森に入りたいと話す志田

十人十色の発表。やりたいことの話はつきません。

2021年のヒダクマのチャレンジをお楽しみに!
今年もどうぞよろしくお願いします。