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広葉樹を活かして持続可能な地域をつくる「飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム」設立

参加者全員でのコンソーシアム設立の決意表明

2020年6月4日、飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム設立総会が、飛騨古川にある柳木材にて行われ、飛騨市・高山市内から素材生産者、製材事業者、建築業者、木製品製造者など約20名が参加しました。
このコンソーシアムの目的は、これまで小径・曲がり等を理由に十分に活用されなかった広葉樹の価値を高め、これに関係する事業において新たな経済循環を創出し、森林を基軸とした持続可能な地域づくりに寄与すること。今後、間伐などの適切な森林整備により価値の高い森林をつくるとともに、小径広葉樹の新たな価値を創造するため、飛騨地域の関係事業者が包括的な連携のもと相互に協力し、新たなサプライチェーンの構築を図っていきます。


都竹淳也飛騨市長からは、「広葉樹の活用を川上(素材生産者など)・川中(製材事業者など)・川下(木製品製造など)が一体となった取り組みは、全国的にも初めてのこと。全国の広葉樹活用の道をひらく、パイオニアとしての使命、役目を担えるよう様々なノウハウやメリットを享受していくその第一歩と思っています。飛騨市の森をつくり活用し経済につなげていき、一緒になってこのコンソーシアムを実のあるものに育てていきたい。」と参加者に協力を呼びかけました。

「太い丸太は数が少なく安定供給できないので持続可能ではありませんが、小径広葉樹をベースに間伐しながら活用を考えていけば持続可能です。」コンソーシアム理事を務める西野さん

「令和2年から令和4年度までをパイロット期間として位置づけ、飛騨地域の小径広葉樹の活用による新たな経済循環創出に向けた準備・試行・検証などを行い、柔軟に仕組みを改善していく」と話すのはこのコンソーシアムの理事で西野製材所代表取締役の西野真徳さん。西野さんは「飛騨には、川上から川下までを担う人が揃っている」と言います。だからこそコンソーシアムに大きな期待・手応えを感じておられました。そこには純粋に「地元の木を地元で使ってもらえるようにしたい」という思いがあります。

飛騨市「広葉樹活用コンシェルジュ」の及川さん

総会では西野さんから、今年4月本取り組みを支援するため飛騨市地域おこし協力隊として「広葉樹活用コンシェルジュ」に着任したばかりの及川幹さんが紹介されました。
及川さんは現在、川上・川中・川下までの関係事業者の方々にお世話になりながら研修中。総会の挨拶では「これから豊富な知識と経験と技術を持つ事業者の皆様にご指導いただきながら、積極的にチャレンジを重ねていきたい。」と意気込みを語りました。

「山で働く人が心配せず、ごはんを食べていけるように取り組んでいきたい」と話してくれたのは飛騨市森林組合の新田さんです。今後の事業計画で、森林に残置またはパルプやチップとして安価に市外に流出していた小径材の積極搬出や小径広葉樹のカスケード利用に必要な選別及び運搬を担う川上の取組みはとても重要な機能です。川下と連携することにより川上にある課題解決も目指していきます。

ヒダクマは、川下のその先にある広葉樹の新しい市場を拓くことに挑戦してきました。お客様やパートナーである建築家と一緒にあっと驚く使い方や商品をつくるため、プロジェクト毎に地域の事業者の皆さんにご協力をお願いしてきましたが、時には飛騨の木が足りなくて、泣く泣くほかの土地の木を使うこともありました。
コンソーシアムが設立され、これからは、志を共にする事業者が一丸となって、お客様やパートナーの声に応えることができると期待しています。そして、それはさらに広葉樹や飛騨という地域の可能性を広げ、みんなが安心して暮らし働く地域をつくっていくことにつながると思います。
皆様もぜひ、これからの飛騨市の広葉樹のまちづくりの取り組みにご注目ください。

コンソーシアムに参画するメンバー

ヒダクマからは松本が参加。開会前に、柳木材の柳和憲さん(中央)と森林組合の新田さん(左)と来週のプロジェクトの打合せ

本コンソーシアムの拠点のひとつであり設立総会の会場ともなった柳木材の柳作男さん(写真中央)の姿も

飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム参画企業・団体等

飛騨市森林組合、神岡林業協同組合、株式会社 柳木材、奥飛騨開発株式会社、株式会社 西野製材所、株式会社 イバタインテリア、飛騨産業株式会社、オークヴィレッジ株式会社、Calm’s、北々工房、kino workshop、myu-kikaku、株式会社飛騨の森でクマは踊る、田上建設株式会社、田中建築、つみき環境デザイン工房、飛騨市 ※順不同

飛騨の広葉樹のまちづくりに興味のある皆様へ

◯飛騨市が取り組む「広葉樹のまちづくり」の現場をご覧いただくツアーが開催決定。「飛騨市・広葉樹のまちづくり」の担当職員、ヒダクマ代表、広葉樹活用コンシェルジュが同行し、ご説明とご案内をします。実際に広葉樹の森に入り、今年2020年に設立した「飛騨市広葉樹活用推進コンソーシアム」のメンバーである市内の製材所や木工房を訪問します。
詳しくはこちら「飛騨市広葉樹のまちづくりツアー2020


◯ヒダクマでは視察・研修プログラムを提供しています。オンラインでの対応もはじめました。視察・研修メニューは「ヒダクマ/FabCafe Hidaの視察・研修のご案内」をご覧ください。