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リラックスした環境から、イノベーションを越こし続けるメディアジーン社のオフィス

Outline

自然体でいられることが、アクティブなコミュニケーションを生み出す

テクノロジー&ガジェット情報メディア『ギズモード・ジャパン』をはじめ、ビジネスニュースメディア『Business Insider Japan』、部屋やモノについて、ワクワクするようなレビューが楽しめるオンラインマガジン『ROOMIE』など、10のメディアブランドを運営する株式会社メディアジーン。ビル6Fにあったオフィスをイベントスペースへと改装するにあたり、同ビルの3Fに移転。約100人のメンバーのためのワークスペースを新たにつくりました。

移転プロジェクトメンバーの足代さんより「デザイン・設計ができるベンダーさんを紹介してもらい、ヒダクマに一から相談して進めることができないか」という相談を受け、ヒダクマは製作チームを編成。鈴木工藝社のデザイナー・鈴木崇之さんとともに、空間づくりに携わりました。

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本プロジェクトで一番大事にしたことは、活発なコミュニケーションが生まれる空間づくりです。フロア中央にはコミュニケーション・リラックス機能のコアとなるようソファや木製家具のあるラウンジエリアを。空間全体に、木の家具や植栽といった自然素材を多用し、落ち着いた配色でナチュラルな印象を演出。また動線に配慮したゆとりのある空間構成により、適度にオフィス感を残しながらも、自然とコミュニケーションが促進されるようなリラックスした雰囲気をつくり出しています。

コミュニケーション・リラックスというニーズの一方で、働くメンバーからはソロワークができる場所がほしいという声もありました。さらにメディア作成時に撮影のため借りる商品やサンプル、書籍などを置くため「見せる収納」がほしいとの声も。
製作チームは、様々なシーンに合わせて自由に自分のスペース(居場所)を選べるよう空間をつくりました。また、見せる収納として、上質な質感を持ち、エコロジーにも配慮したホウノキストランドボードを用いてディスプレイ棚をデザインしました。

【プロジェクト概要】
    支援内容
  空間設計・家具什器設計
  製作ディレクション
  家具什器プロトタイプ製作
  製作図作成・3Dモデリング
  木材選定・調達
  工程管理
  加工・製造
  搬入・設置

【プロジェクト体制】
 クライアント:株式会社メディアジーン
 設計:鈴木崇之(鈴木工藝社)
 設計・製作ディレクション:岩岡孝太郎、浅岡秀亮(ヒダクマ)
 製作:田中建築イーシー・キッツ
 施工:コクヨ

Outputs

ディスプレイ棚

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正面性を持たせ、ソロワークする窓際カウンターと執務エリアの間仕切りとしての機能も担うディスプレイ棚。背後にオープンラックを付けることで抜群の収納力と軽く明るい印象になるようデザインしました。素材には株式会社エスウッドとヒダクマが共同開発した新素材「ホウノキストランドボード」を使用。特徴は、オリーブ色と白が混在した淡く優しい色合いと大理石のような独特のテクスチャー。家具用材にならない小径木を選別して集材し、チップ状に粉砕、圧縮して作られている、森の循環に配慮した素材です。

<仕様>
材料:本体|ホウノキストランドボード フラッシュ
   棚板|クリ無垢材
   台数:9台
台数:3台
サイズ:W900 x D300 x H2100
脚仕様:スチールシルバーメラ焼き塗装
仕上げ:ラッカー(クリア)塗装

 

窓際カウンター

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既設の設備ボックスの上に天板を仮固定し、さらに脚を取り付けることで、空間を有効活用したロングカウンター。ディスプレイ棚を背面に他の空間と区切られ、ソロワークに集中できる環境となっています。ディスプレイ棚と同じホウノキストランドボードを用いることで空間に連続性を持たせています。

エッジ部分はホウノキの無垢材を用い、やさしい触感となるよう角は面取り加工を施している


<仕様>
材料:本体|ホウノキストランドボード フラッシュ
   エッジ|ホウノキ(無垢)
サイズ:W21,600 x D480 x H1,060
脚:スチール角パイプ
仕上げ:浸透性ガラス塗装

ワークデスク

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昨年(2018年)にメディアジーンオフィスに製作・納品した広葉樹まぜまぜワークデスクを3Fに移動しました。15台の大型ワークデスクをラウンジエリアの両側にある執務スペースに配置。木の堂々とした存在感や、多様な広葉樹の表情を楽しめます。

<仕様>
材料:サクラ、クリ、クルミ、ナラなど
サイズ: L サイズ / W2800 x D1000 x H720 / 9 台
S サイズ / W2400 x D1000 x H720 / 6 台
脚:スチールパイプ
仕上げ:天然オイル仕上げ

 

ラウンジテーブル

 

ラウンジエリアにあるヴィンテージのソファなどの家具に合うよう、経年変化で深みのある色が出てくるクリの木のラウンジテーブルです。
<仕様>
材料:クリ無垢材
台数:2台
サイズ:W1500 x D500 x H500
仕上げ:浸透性ガラスコーティング

 

Process

製作チーム編成から設計・製造・設置までトータルサポート

移転を考え、デザイン・設計ができる人を探していたメディアジーンのプロジェクトメンバー。ヒダクマは、デザイナーの鈴木さんを紹介し、製作チームを編成。設計を担当した鈴木さんは、多様な使い方や機能が求められる中で、それらを整理。オフィス全体を目的や使い方で区画しそれぞれが機能するように何度も対話を重ね計画しました。
「区画の中でそれぞれのエリアが適材適所で機能するよう、またなるべく合理的に無駄なスペースを出さないように、ゾーニングには時間をかけました。」と鈴木さん。また、より目にふれやすいアイキャッチとなるような場所や、手に触れるところには木を積極的に取り入れることで、オフィスが無機質になりすぎないよう工夫されています。

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(図面提供:鈴木工藝社)

フロア中央にソファのあるラウンジスペース。ラウンジの両サイドにチームで集まることができる執務エリア、窓側にはソロワークに集中できるカウンター。執務エリアと窓際カウンターを緩やかに仕切るように収納スペースを配置。

3Dイメージ(ヒダクマ)

最終のかたちが決まるまで、ディテールの検証や3Dイメージを鈴木さんと一緒に作り続けた

無機質な空間を木のあたたかみのある空間に変える。製造・設置には高い技術を持つプロフェッショナルが対応

ヒダクマの製作した家具の製造には、飛騨の腕利きの大工や家具職人が関っています。今回は設置でも飛騨から大工さんが駆けつけ、確かな技術で品質の高い空間づくりをサポートしました。

設置風景。ワークデスクはバラして6Fから3Fに移動

空間ができる前まではオフィスビルの無機質な印象が目立つ

Member

足代 理 (あじろ・さとし)(写真左)
株式会社インフォバーングループ本社 経営管理部門 総務法務部マネージャー
2012年インフォバーン入社。WEBディレクター・プロデューサーとしてオウンドメディア立ち上げ・運用や電力使用状況可視化サービスリニューアルなどのクライアントワークを経たのち、2015年よりインフォバーングループ本社に転籍。人事制度の改訂や評価制度の運用、労働時間管理システムの入替等を行った後、働き方改革の流れを踏まえてオフィス改革を現場PJチームとともに実施。

尾田 和実(おだ・かずみ)(写真右)
ROOMIE、ギズモード・ジャパン、FUZE プロデューサー
(株)シンコー・ミュージック、MTV JAPANを経て、2009年、株式会社メディアジーンに入社。ギズモード、ライフハッカー、コタク、ROOMIEの編集長を歴任。2015年より株式会社サイバーエージェントに入社、エディトリアルアドスタジオ初代スタジオ長、SILLY編集長を経て、2017年メディアジーンに復職。

鈴木崇之(すずき・たかゆき)
株式会社鈴木工藝社 代表 / デザイナー・クリエイティブ・ディレクター
1981年東京都板橋区出身。多摩美術大学を卒業後、インテリアデザイン事務所に勤務。D&DEPARTMENT、良品計画を経て現職。アパレルや飲食の店舗、オフィスなどのデザインを手がける。代表作はスキマ恵比寿、スキマ合羽橋、d食べる研究所、など。

浅岡 秀亮(あさおか・ひであき)
木工デザイナー
株式会社飛騨の森でクマは踊る(ヒダクマ)所属。岐阜県飛騨市出身。名古屋芸術大学卒業後、家具メーカーやインテリアデザイン事務所で家具製作・デザインを経験。2016年にヒダクマに参加し、プロダクト開発や設計、制作、施工など幅広く担当。木に対する幅広い知識や、職人への深いリスペクトを持ち、木に新しい価値を付与すべく日々奮闘中。

Member's Voice

鈴木さんに、シンプルで長く使えるような空間のイメージをお伝えさせていただいたんです。その時「流行りすぎたNY〜ブルックリン風のオフィスになるのは避けたいし、ヨーロッパテイストの家具なんかいいかもしれない」という話があって、イギリスのマーガレット・ハウエルのイメージがあがったんです。それでラウンジの家具はマーガレット・ハウエルの店舗に直接買い出しに行ったりしました。アーコールという木の成形で有名になったイギリスに昔からあるメーカーのソファやテーブルを入れてます。マーガレット・ハウエル自身が復刻に尽力したブランドですが、ヒダクマさんの家具とも相性がいいと感じています。
ソファを入れたりするのって、ライフスタイル的な意味を持ちます。椅子もその場に応じて自由に配置したり、クッションや好きなものを入れたり。徐々にみんなが過ごしやすいように変わっていっているところがあって、当初予定してなかったことなんですけどそれはそれでよかったなって思っています。

ROOMIE、ギズモード・ジャパン、FUZE プロデューサー
尾田 和実

基本的には、各編集部や部門ごとに「グループアドレスで業務する」「ミーティング以外の時間の場所は自由」といった最適な働き方のルールを設けて業務をしています。
複数人で話し合いながら業務をするときはワークデスクのある執務スペース、一人で集中したいときは窓際のカウンタースペースと、業務内容にあわせて席を選べるのが便利です。
また、ブレストなどリラックスしたい打ち合わせの時は会議室だと固い雰囲気になってしまうため、フロア中央のソファスペースを使用することが多いです。

メディアジーン メンバー

他のフロアはもう少し機能優先のレイアウト。メディアジーンオフィスは雰囲気を重視し、緑(植物)も増やしました。
記事を作成する際、ものをお借りすることがとても多いので、それをどこかに置かなければならないのだけれども、それを倉庫エリアという形でエリアを切ってしまうとどうしても散らかりがちになるので、各編集部ごとに自ら整理してもらえるよう、オープンラックの形をご提案いただきました

株式会社インフォバーングループ本社
経営管理部門 総務法務部マネージャー
足代 理

“もともとヒダクマがデスクを収めていた現場だったこともあり、家具のデザインなどではお互いに意見やアイデアを持ち寄り、協働しながら一緒につくらせていただきました。こちらが攻めた提案をしても、それをどう実現させるか考えていただけるので、とてもありがたかったです。木材の知識も豊富なので、設計もスムーズに行うことができました。
ラウンジエリアは皆様の働く環境であると同時に憩いの場としても積極的に活用いただきたいので、好きなものを置いてみたり、場合によっては家具を入れ換えたりと、カスタマイズしてお気に入りの場所をつくっていってもらえたらと思ってます。”

株式会社鈴木工藝社 代表 鈴木崇之

“私は普段から「ギズモード・ジャパン」を1日に3回くらい読んでいる一種のファンです。その編集が行われているオフィスづくりに携われたこととがとても嬉しく思いました。ギズモードの記事内でたまにヒダクマの家具が写り込んでいるのを見つけたときは、作り手側にとって最も嬉しい瞬間の一つです。”

ヒダクマ 木工デザイナー 浅岡 秀亮

会社概要

株式会社メディアジーン
ビジネスニュースメディア『Business Insider Japan』やテクノロジー&製品情報メディア『GIZMODO』、ダイバーシティ推進プロジェクト『MASHING UP』など、ターゲット・コミュニティにむけた10のメディアブランドを展開https://www.mediagene.co.jp/

写真:川瀬 一絵
文:井上 彩

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