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1000本の桜の植樹に挑戦!未来、満開の春にみんなで集う場所

桜の植樹に参加しました!

飛騨古川でヒダクマが活動を始めて、4回目の冬を迎えようとしています。
街中にあるFabCafeHidaを拠点にヒダクマが取り組みを続けてこられているのも、飛騨地域の皆さまや、一緒に仕事をしてくださっている方々のおかげです。

最近は仕事の合間に各自参加できるタイミングで、ヒダクマスタッフも積極的に地域の活動に参加させてもらっています。

今回は、飛騨市高野町で毎年行われている「桜の植樹会」にスタッフが参加したレポートをお届けします。

旧古川スキー場

FabCafeHidaから車で10分ほどの山の中に、スキー場として地域の方々に長年愛されてきた場所があります。

20年以上前にスキー場としては利用されなくなり、廃業後、徐々に荒れてきてしまっていたため、地元の有志の皆様を中心に平成14年から、「桜の植樹」を行う活動が始まりました。

 

現在は、いつもお世話になっている「岡田さんの森」の岡田さんが代表となって「追憶の庭 千本桜夢公園」というお名前で活動を続けられております。

 ● 千本桜夢公園
     https://hidanoyamazakura.jimdofree.com

岡田さんは岐阜県の森林公社で、林道の測量設計や森林設備、森林管理、観光利用や環境教育などの森林多面的事業に従事しておられました。定年を機会に、代々受け継いできた森に道をつくり、市民の場として解放しています。

植樹も、市民と協働で森の再生を積極的に進める活動の一環として始められたそうです。

岡田さんの森マップ(制作:ヒダクマ)

ヒダクマでは岡田さんと一緒に、「森と街をつなげる」活動の一環として、岡田さんの森を歩いて森の中を体験していただくツアーなども行っております。(新たにご案内できる森のツアープランを企画中ですので、森歩きに興味のある方は、今年の春、雪解けの頃をお楽しみに。最新情報は随時本Webサイトに公開します。)

桜の植樹 2018/10/21

台風や自然災害で一時期は休止となったこともあった桜の植樹ですが、
「いずれは皆で花見して楽しまんかよ~」
という言葉のもと、子ども達が自然と触れ合い、大人たちが季節を楽しめる桜の森に育てるべく、有志の方々が春秋の桜の植樹、夏の下草狩り、冬の雪囲いといった手入れを毎年続けてくださっています。

今年の秋は、ヒダクマの岩岡と飯山が参加してきました。

朝8:30から人が集まり、植樹スタートです。

岡田さんや主催者の方々は前日から機械で斜面に穴を掘ったり、苗木を移動させたりと準備万端の状態にしてくださっていました。

10月といえども飛騨の朝は寒く、焚き火の火がありがたかったです。

「今年は多めに50本!」「いい苗木が手に入ったんだよ〜」と岡田さん。
全て地元の気候に適したヤマザクラの苗木です。
苗木と言っても高さ4mを超える大きなものばかりで、植樹初心者の私は驚いてしまいました。

飛騨の山は、中に岩が多い地質で、地盤がしっかりしているのですが穴を掘るのが大変です。また、苗木は一本一本ずっしりと重く、大人の男の人でも一人では持てないほどです。

準備が一番大変だったと思われます。
そんな中、「来てくれてありがと〜」と迎えてくださる岡田さんや飛騨の方々に、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

ヒダクマメンバーは岡田さんファミリーと一緒に植樹しました。

苗木が育ちやすい深さに穴を整え、穴の中に入れます。

細く弱い苗木が無事に冬を越せるよう一本一本に添え木をし、肥料と一緒に土をかぶせて固定します。

掛矢(カケヤ)という大きな木槌で杭を打ち込みます。

杭に固定するだけでも一苦労です。

植え終わったら最後に全ての苗木にバケツいっぱいの水をあげます。(これが意外と足腰にきます)

イベントは飛騨市職員の方や森林組合の方を始め、子どもから大人まで様々な年代の人が参加していました。

地方と都会、森と人との関係を常々悩みながら試行錯誤し続けているヒダクマにとって、地元や専門家の方々と一緒に参加し活動できる機会は貴重です。

桜の植樹を体験してみて

この場所の横を流れる小さな渓流では、魚がたくさん泳いでいて、肉眼で底が見えるほど綺麗でした。

ひとりになって佇んでみると、その小さな川の水が流れる音がよく聞こえ、人が集まれば、笑い声がこだまして響きます。ひょっとしたら、この場所は天然のコンサートホールにもなるかもしれません。

帰り際、「今回の苗木は立派だったから、来年の春にはもう花咲きそうだよ〜」「また春になったら植樹やイベントをするから来てね」と岡田さんや地元の皆さんが声をかけてくれました。

岡田さんたち有志の方々は、この場所をいつか桜の名所としての観光や、親と子のふれあう環境教育の場所として発展させて行きたいと考え、森林インストラクターやグリーンツーリズムのインストラクターの専門資格も取得したそうです。

スキー場として一度人の手が加わった森に、人が木を植え、手入れをします。

この場所ではサクラ以外にも、若い木の苗や山菜も育ち、鹿などの動物がやってきた痕跡も見られました。(鹿は困るな〜と言いながらも)

あと何百年かしたら、この場所も周りの山々と同じ、飛騨の森に戻るのでしょうか。

【番外編】雪囲い 2018/11/18

後日、ヤマザクラの「雪囲い(ユキガコイ)」にもお邪魔してきました。

雪囲いとは、越冬する際に積雪で折れたりつぶれたりしてしまいそうな弱い苗木や樹種を、添え木や紐で支え固定して雪の重みから守る雪国の伝統の一つです。

苗木を一本一本、丁寧に保護します。

街中の雪囲いの様子。(写真はFabCafeHida近くにある、樹齢850年の松の木です。)

ヤマザクラの枝をいただきました!

収穫したての桜の枝

ヤマザクラの枝からは上品なピンクが取れました。
煮ると周囲にほんのりと甘い香りが漂います。

雪囲いの際に、枝打ちされた枝をいただきました。 
中には今年の台風によって倒れてしまったヤマザクラの枝もあります。

後日、枝を使って染めや乾燥の実験を始めてみました。

社有林も、枝の剪定や小さな林業、一本の木を余すことなく使い切る方法を試行錯誤している状態です。
枝を使った新しい商品開発や、新しい森との関わり方を見つけることができたら嬉しいです。

サクラ以外にも、多種多様な広葉樹が育つ飛騨ですから、ここヒダクマでは様々な実験が行えます。
樹種や育った場所、使う木の部位、水の成分によっても、いろんな色や香り、素材に出会えそうで、とてもワクワクしてしまいますね。

飛騨古川に来てみませんか?

ヒダクマでは森歩きや森のことを学び、体験するプログラムを提供しています。
森や林業、木工を学ぶ拠点をお考えでしたら、ぜひヒダクマまでご連絡ください。
ヒダクマをきっかけに、飛騨や森に興味を持っていただけたら嬉しいです。
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