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  • インタビュー
「自分たちらしく。」 多様性を受け入れ、新しいアイデアを生み出すオフィス

事例:株式会社ユーザベース

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2018年六本木に移転した、株式会社ユーザベース本社オフィス。
ここでは240人以上の社員が様々なスタイルで働いています。

エントランス近くの日当たりの良い場所に、大きな家具があります。
「これは一体どういう家具?」「何のスペースなの?」と思われる方もいるかもしれません。
遊びに来た社員のお子さんからはその形が恐竜の骨のようなので、
“恐竜スペース”とも呼ばれているそう。

本社移転プロジェクトメンバーの株式会社ユーザベースの嶋田さんと星野さんに
オフィス環境や、その大きな家具のお話を伺いました。

家具の制作では、お二人を中心とした事務局メンバーの意見がデザインを大きく変えることになります。
オープンなコミュニケーションや、自由と創造性を大事する
この会社・人だからこそ生まれた、空間や家具の魅力。
ぴったり息の合ったお二人のインタビューをお届けします。

新しいミーティングスタイルが生まれた

みなさんはいつもどんなふうに働いていますか?
星野

業務によって色んな働き方があります。エンジニアも多く在籍しており、自宅で作業する方が捗るという者もいます。プロジェクトごとにチームを作って動くので、その時々で島に集まったり。営業は、ラウンジでちょっと合間に仕事してすぐ外出するというような働き方。データ入力をする部署では、ディスプレイのある固定デスクで仕事をするなど、様々ですね。基本的に全社フリーアドレス。社長の席も特にありません。

オフィス空間や働く環境に対する基本的な考え方を教えてください。
星野

ユーザベースが大切にしている「7つのルール」をオフィスでも体現することを目指しています。ここでは、基本的にはフルフレックスで、出社の義務もないですし、自分のパフォーマンスを出せればどんな働き方をしてもいいよっていうのがベースなんですね。

その考え方があの大きな家具にも繋がっている。
星野

オフィス全体のコンセプトを《Place Picks》とし、自分で働く場所を選び、多様な働き方をデザインしてほしいという意味を込めています。その象徴的な場所として今回、この家具を制作していただきました。

この家具が設置された後、みなさんの反応はいかがでしたでしょうか?
嶋田

引っ越した初日はみんなざわざわしていました。「あれは何に使うんですか?」っていう質問をすごく受けて。うちは1on1をよくするのですが、初日だったか、二人の男性がベンチにいるように並んで真剣な1on1をしていて、あぁ、そういう使い方があるんだって(笑) 。あと、初めは置いてなかったんですけど、低い位置にホワイトボードを置いて書くっていう新しいミーティングスタイルができました。

ホワイトボードを使って座りながらミーティングをしている風景。家具は本社オフィス13Fのエントランス近くにある

家具と執務スペースは緩やかに繋がっている。13Fのエントランス周辺のラウンジスペースと、3Fのイベントスペース「NewsPicks Roppongi」は、建築家・山路哲生氏の設計

3Fの「NewsPicks Roppongi」では、NewsPicksアカデミアや交流会、動画・ライブコンテンツの収録・配信が行われている。ここで社員がコーヒーを飲みながらリラックスして働くこともできる

キッズスペース×クリエイティブスペース

この大きな家具ができたきっかけを教えてください。
嶋田

恵比寿に会社があった時(六本木に移転前)、リラックスしながら仕事をしたり、休めるスペースとして、小上がりのスペースがあったんです。人が増えて、デスクを入れるために小上がりのスペースを潰したら、「そういうスペースがないのは…」っていう声が上がってきました。あと、私も小さい子がいるんですが、会社に子どもを連れて来る人がいるんですね。靴を脱いで子どもを遊ばせる場所がなくなってしまって、そういうところを作った方がいいんじゃないかなと思って。プロジェクトの事務局リーダーの佐々木(NewsPicksチーフコンテンツオフィサー)に、キッズスペース兼クリエイティブスペースのような、ここで打ち合わせをしたらアイデアが出るようなスペースを作れないかっていう話をしたんです。でも、「お客さんのすぐ目につくところで、本当にゴロゴロできるの?」とか、「子どもを連れてくる頻度、そんなに多いの?」って聞かれて。

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星野

社内で賛否両論ありましたが、それがうちらの自然な働き方なんだからいいんじゃないかって。代表も割とそっちのタイプで、そっちの方がうちらしいじゃんって最終的にはなりました。

固定概念を捨てる

今、木のパネルが縦に連なっていますが、初めは横だったとか。
嶋田

はい。当初横だった。モックを見た時に二人で、

嶋田+星野

「なんか違うな」って。

星野

これがあのエリアに…なんかイメージができないねって。結構納期も迫っていたんですけど、横を縦にするって構造も全然違いますし、180度ひっくり返すくらいのことでした。

嶋田

なんでそうなったかと言うと、もともと座れるようにしたい、座れると言えば木は横だろうと固定概念があったんですね。こちら側の機能要件を言っていったがゆえに、誰も作りたくないものが出来上がりそうになってしまった。そこで、デザイナーとリーダーの佐々木ともう一度話し合いをして、今のかたまり感、美術作品のようなオブジェのような、そこを重要視してくれと。機能はその次でいいから、もう一回やり直したんですよね。

山路氏のイメージを元に、ヒダクマが最初に作成したスタディ

当初は木のパネルが横に入っているデザインだった

ヒダクマは、山路さんが思い描いているものを具現化するため、設計や制作に関わりました。
星野

すごく色々やっていただいたと思います。大きい紙に等身大の図面をプリントして持ってきていただいて、壁にバーって貼って、みんなで見て「この隙間、4cmどうなの?」「どうだろうね」って(笑)。 私はやっていて、結構楽しかった。

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社員の日常に溶け込む場

実際にお子さんが遊ばれていたりするんでしょうか?
星野

はい、ちょくちょく。社員が連れてきたらここに。中におもちゃを置いて。

嶋田

シッターさんにお願いして、見てもらったり。

星野

子どもはそこから出ようとはあんまり思わないみたいで。あれは良い感じにルーバーというか、視界もありますから良い仕切りになっていると思います。夏休みは子どもたちが15人くらい遊びに来ました。ここで、割り箸鉄砲と、提灯を作るワークショップをやったんです。

夏祭りのワークショップの様子 *1

中でおもちゃで遊ぶ子どもたち *2
 (*1-2 写真提供:株式会社ユーザベース)

楽しそう。夏休みって、お父さんとお母さんに甘えたいというか、一緒にいたいですもんね。こんな形で一緒にいれるといいですね。
星野

毎日保育園や学童とか行ってるとなかなか。暇を持て余しちゃうので、連れて来ていいよって。あの場は、本当に社員の日常に溶け込んでいますね。

プライベートの時間と働く時間を切り離すのではなく、要所要所で一緒になっているのがいいなって思いました。
星野

騒がしいなと思う社員もいるかもしれないですけど、社内はいろんな人がいるよねっていう、多様性を大事にして、うまく共存できたらいいなと思います。

 (今日はどうもありがとうございました。)

写真:川瀬  一絵(ゆかい)


 

会社概要とお二人のプロフィール

株式会社ユーザベース
「経済情報で、世界を変える」をミッションに、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」と、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」などのサービスを運営。

 

 


嶋田 敬子(しまだ・のりこ)
(写真右)
2015年 ユーザベースに参画。前職ではコンストラクションマネジメントを手がける会社でコストマネジメント等に従事していた経験から、本社移転PJでは専門的な視点からのアドバイスを行う。現在は、Assuarance and consulting teamに所属。子連れでも安心して働ける会社を作りたいと思っています。

星野 藍子(ほしの・あいこ)(写真左)
Waku Work Team所属。2014年入社時より総務・庶務業務に従事。当時は一人だった総務も数年でチームとなり、今年7月の本社移転PJも担当。最近では、もっと社員がワクワクして働ける仕組み・環境づくりがしたい、そして自分達ももっとワクワクしながら働きたい、という想いを込めてWaku Work Teamに名称変更し、日々ワクワク施策を模索中。

《ユーザベース クリエイティブスペース》

設計:山路哲生建築設計事務所
設計・制作:甲斐  貴大・浅岡  秀亮  (ヒダクマ)

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