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飛騨の森でクマは踊るの工房「蔵」で組木に挑戦

興味や関心があっても、道具や場所が無くて、なかなか挑戦できない『組木』。
そんな組木で作られた伝統的建築と技術が多く残る場所「飛騨」で、組木を実際に作って、体験することができます。

組木:Kumiki
木組(Kigumi)とも呼ばれます。主に神社仏閣や日本の伝統木造建築に使われる、木と木を接ぎ合わせるための技術、技法です。

昨今、世界からも注目を集める日本の伝統技術・組木。
しかし、鉋(かんな)や鑿(のみ)などの専用の道具を揃えることが必要な上に、材料も準備しなければいけないため、現代では体験することが日本人でもなかなか難しい伝統文化の一つとなっています。

『飛騨の森でクマは踊る(通称:ヒダクマ)』の滞在製作でなら、そんな組木を実際に体験することができます。

日本・本州の真ん中、中部地方。
長野県・石川県・愛知県・富山県・福井県・滋賀県・三重県に接する位置に岐阜県は在ります。岐阜県の中でも、北の山岳地帯、北アルプスの山々に囲まれた場所で静かに文化を守り続けてきた地域が「飛騨」です。

山々に囲まれているため業商売が難しく、長く厳しい冬が毎年訪れる飛騨はまさに山民族の文化であり、山の資源を生かすために様々な技術が培われてきました。

特に、建築物を作る木組の技術と知識は著しく、遷都のあった時代には「飛騨の匠」と呼ばれ、一目置かれた存在であったと言われています。


そんな伝統の町、飛騨市古川の街中に「株式会社飛騨の森でクマは踊る」の本拠地 FabCafe Hidaはあります。

飛騨の森でクマは踊る/FabCafe Hidaの建物は、古川でも歴史のある御屋敷「熊崎邸」とその「蔵」を改装して使わせていただいています。朽ちて強度の低下した部分を取り除き、新しい材を組み合わせてまた長く使えるのも、木造建築・組木の優れたところですね。

FabCafe Hidaでは、そのような継手加工を随所で見ることができます。

木造建築の木組でも最強と言われる「金輪継:kanawatsugi」です。特に柱(垂直)方向の力に強い継方です。真ん中の栓には硬い広葉樹を使い、前後に傾斜を付けることで抜けにくくなっています。また、上下のパーツが同じ形のため、力のバランスも良く意匠も美しいです。

難しい継ぎ手も難なくこなしてしまう、飛騨の大工の職人技が素晴らしいですね。

カフェの入り口(図面左)から、ずんずんと奥に進んでいくと、木工体験ができる工房スペース、通称「蔵」にたどり着きます。
ここでは木工機械だけでなく、ヒダクマが貯蔵する飛騨の広葉樹材の一部や、今まで作ってきた試作品の数々を見ることも見ることもできます。

体験製作・宿泊滞在のお客様以外でも、カフェをご利用のお客様でしたら予約なしでどなたでも見学可能ですので、ぜひお気軽にスタッフまでお声がけください。

(※水曜日はカフェの定休日です。また、土日は蔵スタッフが不在の場合が多くあります。ご了承ください。)

カフェの入り口です。和室と宿泊設備以外は基本靴のままでお上がりいただける仕様になっております。まずは奥の注文カウンターでご注文をどうぞ。

蔵では木工で一通り必要とされる木工機械を備えています。手工具、やクランプ、作業台もあるため、木工体験や実験的試作を行うことが可能です。

ヒダクマの蔵でできること

蔵には
木工用帯鋸盤、軸傾斜横切り盤、軸傾斜丸ノコ盤、手押し鉋盤、自動鉋盤、ボール盤、角のみ盤、ワイドサンダー、スビンドルサンダー、ベルトサンダー

等の機械があります。
詳細はこちら

簡単にいうと「切る」「平らにする」「穴を開ける」「表面を滑らかにする」の木材加工をすることができる、ということですが、その中でも組木加工に一番関係が深いのが丸ノコ盤です。

丸ノコは、手工具でのノコギリにあたります。まっすぐに切る作業です。

ノコギリの刃は大きく分けて

●繊維方向に沿って削り取っていく縦切り用
●繊維を切断する横切り用

の2種類に分けられます。
それは機械加工になっても同じで、丸ノコ盤も縦切り用と横切り用をそれぞれ使い分けて加工していきます。

分かりやすい例として、手道具の「両刃鋸(りょうばのこ)」があります。

明治30年ごろから登場した両刃鋸には、横挽きと縦挽き両方の幅ついています。わざわざ持ち変える必要がないので、時短にもなり便利な道具です。

横挽きの刃先。刃の間隔が細かく、アサリと呼ばれる左右に角度のついた刃が多くついています。

縦挽きの刃先。刃の間隔とギザギザが大きく取られていて、このギザギザの溝で削った繊維を書き出します。アサリは少なく、横挽きと比べて刃の厚みは薄いです。

縦挽きと横挽きを上手に使い分ければ、機械加工でもこのような組み木を製作することが可能です。

もちろん、昔ながらの道具[鋸(のこぎり)、鑿(のみ)、玄翁(げんのう)etc.]を使っての手加工も可能です!良い道具は高いので少しづつしか購入できませんが、各種体験できる道具揃えておりますので、ぜひ一度体験しにいらしてください。


近くには、飛騨の大工さん達が昔からずっと刃物の研磨や道具の購入などを頼んでいる問屋さんがあり、道具の販売も行っています。店主さんは電動工具にも詳しくて、ヒダクマもいつもお世話になっています。(蔵から徒歩3分)

珍しい広葉樹もたくさん揃ってます!

ヒダクマから徒歩10分。川を越えてすぐのところにある「柳木材」さんと「西野製材」さんでは、あまり市場に出回らないような珍しい木材を直接購入することができます。

お二処とも特に広葉樹の品揃えが多く、さすが飛騨。東京からトラックを運転して、わざわざ飛騨まで直接買い付けに来る職人さんがいるくらい、質の良い広葉樹を扱っている専門家として、木工業界では知られた方々なんです。

こちら柳木材さんの工房スペース。現在ヒダクマでは、こちらの工房も一部お借りして製作させていただいております。大型物件の製造や製材などは、主にこちらで行っております。

柳さんや西野さん、ヒダクマと関わってくださる飛騨地域の方々については、(筆者の尊敬の気持ちが強すぎるのもありますが)ここでは書ききれないほどの魅力がたくさんありますので、ゆっくりインタビューしながら、また改めて記事を書かせていただきますね。

飛騨でお待ちしております。

※現在、ヒダクマでプランとして行っているのは『まぜまぜ広葉樹テーブル天板製作プラン』です。
組み木体験は、現時点ではテーブル天板製作滞在のオプション、もしくはキャンプ(合宿滞在)でのみご提供しております。

滞在製作へのお申し込みはこちらまでどうぞ。

今後、ご要望に応じて、組み木に特化した滞在製作プランも提供させていただきたいと考えております。

まずはお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらです。