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蔵の中で木工?ヒダクマの工房『蔵』を覗いてみよう

ヒダクマの工房スペース『蔵(クラ)』では、毎日様々な試作品が作られています。

「蔵で木工?」
なんのことだろうと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、飛騨の森でクマは踊る(以下:ヒダクマ)の本社には、別々の機能を持った施設が2つ内設されているんです。

●母屋を改装した、デジタルものづくりを体験をしながら宿泊もできるカフェ『FabCafeHida』
●蔵を改装した、飛騨の木を使ったプロダクトの設計試作、実験を行える工房スペース『蔵』

普段、表向きにはカフェのイメージが強いヒダクマ本社ですが、中庭を挟んですぐのところにある蔵では毎日どんなことが行われているのか知っていただきたいと思い、このブログでご紹介したいと思います。

日本・本州の真ん中、中部地方。
長野県・石川県・愛知県・富山県・福井県・滋賀県・三重県に接する位置に岐阜県は在ります。岐阜県の中でも、北の山岳地帯、北アルプスの山々に囲まれた場所で静かに文化を守り続けてきた地域が「飛騨」です。

山々に囲まれているため業商売が難しく、長く厳しい冬が毎年訪れる飛騨はまさに山民族の文化であり、山の資源を生かすために様々な技術が培われてきました。

特に、建築物を作る木組の技術と知識は著しく、遷都のあった時代には「飛騨の匠」と呼ばれ、一目置かれた存在であったと言われています。

そんな伝統の町、飛騨市古川の街中に「株式会社飛騨の森でクマは踊る」の本拠地 FabCafe Hidaはあります。

 

飛騨古川駅から歩いて15分。ヒダクマ本社(FabCafeHida)の入り口です。和室と宿泊設備以外は基本靴のままでお上がりいただける仕様になっております。まずは奥のカウンターまでお越しください。

建物は、古川でも歴史のある御屋敷「熊崎邸」とその「蔵」を改装して使わせていただいています。熊崎邸は地元の方々にも長く愛された場所です。思い出の詰まった建築部分をできる限り残しつつ改装するため、FabCafeHidaの建物には随所で組木の技術が使われています。

朽ちて強度の低下した部分を取り除き、新しい材を組み合わせてまた長く使えるのも、木造建築・組木の優れたところですね。

木造建築の木組でも最強と言われる「金輪継:kanawatsugi」です。特に柱(垂直)方向の力に強い継方です。真ん中の栓には硬い広葉樹を使い、前後に傾斜を付けることで抜けにくくなっています。また、上下のパーツが同じ形のため、力のバランスも良く意匠も美しいです。

難しい継ぎ手も難なくこなしてしまう、飛騨の大工の職人技に脱帽です。

FabCafeHidaではFabの他に、美味しいコーヒーも味わえます。
(Fabやものづくり、宿泊滞在はすべて事前予約制ですが、カフェは水曜以外毎日ご利用いただけますので、気軽にお越しください。)

FabCafeのコーヒー豆は浅煎りです。フルーティな味わいと酸味が楽しめます。他にもクロモジ茶やベーグルサンドなど、コーヒー以外の飲み物やランチもできるので便利です。

蔵へ

カフェの奥、もしくは中庭を抜けると、ヒダクマの工房スペース『蔵』に到着です。
見学をご希望のお客様は、一度カフェのスタッフにもお声がけください。

たくさんの木材があり、大きな蔵の入り口が2つ見えます。
その奥では蔵のスタッフが日々試作品の製作や設計を行っております。

(蔵のスタッフは土日不在の場合があります。ご了承ください。)

 

蔵の外観です。

ヒダクマの蔵でできること

蔵には木工用帯鋸盤・軸傾斜横切り盤・軸傾斜丸ノコ盤・手押し鉋盤・自動鉋盤・ボール盤・角のみ盤・ワイドサンダー・スビンドルサンダー・ベルトサンダーなどの機械があります。
詳細はこちら

簡単にいうと「切る」「平らにする」「穴を開ける」「表面を滑らかにする」の木材加工をすることができます。

※工房内の木工機械は、基本蔵のスタッフ以外お使いいただけません。
試作、滞在製作、合宿等の際の機械作業は、蔵のスタッフが対応いたしますのでご安心ください。

 

蔵では木工で一通り必要とされる木工機械を備えています。手工具、やクランプ、作業台もあるため、木工体験や実験的試作を行うことが可能です。


蔵の機械です。

ヒダクマでは、宿泊しながら木工体験できる「滞在製作プラン」があります。

ヒダクマの滞在製作プランの主な目的は、「飛騨の広葉樹に触れてもらいながら、飛騨の樹木でものづくりを体験し、森のことを知ったり、飛騨古川の街を好きになってもらうこと」です。

お箸づくりやデジタルものづくり体験以外にも、テーブルの天板やカッティングボードなどの製作プランもご用意しております。よりシンプルに木に触れ合っていただけるよう、日々新しいプランを提案しておりますので、ぜひお越しください。

 

宿泊のご予約やお問い合わせはこちら。

実際に行われた滞在製作の様子です。

リビング用のローテーブルを製作しました。

「チョッカク家具」と名付けられた家具も作れます!(テーブルもチョッカク家具も、実物がカフェで実際に使われておりますので、ぜひご覧ください。)

飛騨の広葉樹に触れ合いに来ませんか?

ヒダクマの蔵にはたくさんの広葉樹がありますが、現在は全て地元の材木屋さんから仕入れさせていただいています。

ヒダクマから徒歩10分。川を越えてすぐのところには「柳木材」と「西野製材」という場所があります。どちらも樹木への愛情が深く、飛騨古川の文化にも精通した、ヒダクマにとって大切な方々なんです。

普段は一般公開されていませんが、ヒダクマの合宿や滞在製作、森歩きのプランの一環として、見学のご案内をすることも可能です。

一般の方にも、建築家や木に携わる方々にも、是非見ていただきたい場所です。

柳木材さんは伝統的木造建築も自社で行っており、敷地内に工房もお持ちです。山で木を切るところから木材を管理し、家を建てるところまで幅広い知識をお持ちです。

こちら柳木材さんの工房スペース。現在ヒダクマでは、こちらの工房も一部お借りして製作させていただいております。大型物件の製造や製材などは、主にこちらで行っております。

お隣の西野製材所さんは広葉樹の専門家です。
質の良い広葉樹を扱っている専門家として木工業界では知られた方々なんです。東京からトラックを運転して、わざわざ飛騨まで直接買い付けに来る職人さんがいるくらいです。ヒダクマの木材も、仕入れから製材までお願いしています。

製材所からの帰り道

市のマークも、川が由来の飛騨市。流れる水もとても綺麗です。

柳さんや西野さん、ヒダクマと関わってくださる飛騨地域の方々については、(筆者の尊敬の気持ちが強すぎるのもありますが)ここでは書ききれないほどの魅力がたくさんありますので、ゆっくりインタビューしながら、また改めて記事を書かせていただきますね。

1日2日じゃ味わえない飛騨市の魅力を、たくさんの方々に知っていただけたら嬉しいです。

気軽にお問い合わせくださいね。

ヒダクマへのご宿泊、についてはこちら

FabCafeHidaについてはこちらまで

 

皆様のお越しをお待ちしておます。